「クラブとスイングを変えて上手くいかなかったけど、変えたからこそ全米プロの4位があった」
2016年11月3日(木)午後0:29
PGAツアー2015-16シーズンを終え、日本オープン出場のため帰国していた松山英樹を杉ちゃんこと杉澤伸章が直撃。昨シーズンの振り返りからゴルフW杯についてなど1時間に及ぶロングインタビューを敢行。11月放送の特別番組「杉ちゃんが行く!松山英樹・石川遼 ゴルフワールドカップSP」にてたっぷりとお届けします。
放送に先立ち、ゴルフネットワークマガジンではゴルフW杯特別企画としてインタビューの模様を先行配信。第一回は全米、全英で自身初のメジャー予選落ち、そしてメジャー制覇へと近づいた全米プロまでの葛藤を振り返ります。
ジェイソン・デイとの差を痛感したザ・プレーヤーズ選手権
2月の「ウェストマネジメントフェニックスオープン」ではPGAツアー2勝目を挙げ、マスターズ、全米プロではトップ10入りPLAYOFFシリーズ最終戦「ツアーチャンピオンシップ」には3年連続で出場し、最終日まで優勝争いに加わり5位フィニッシュ。フェデックスカップランキングは自身最高位となる13位で米ツアー3年目を終え、世界のトップランカーとして堂々たる成績だ。
それでも、昨シーズンについて聞かれた松山の第一声は「疲れました・・・」。続けて、「クラブやスイングとかいろいろ変えたけど、なかなかうまくいかないんだなと不思議に思えた一年でしたね。」と語った。
メジャー制覇へと近づいたが故に、松山にとっていろんなことを考える苦労したシーズンとなった。
マスターズで7位となった松山は翌5月のビッグトーナメント「ザ・プレーヤーズ選手権」でも好調をキープ。最終日最終組を世界ランキング1位のジェイソン・デイとプレーすることに。この大会での経験がスイングやクラブを変える一つのきっかけになったと言う。
「TPCでデイと一緒に回って、こんなに飛距離の差があるのかよって感じました。それからは飛距離も欲しいし、精度の高いショットも打ちたいし、いろいろ求めすぎてしまって・・・今思えばよくわからない状態になっていたかもしれません。」
全米、全英での予選落ちがターニングポイントに
クラブとスイング変更に着手した松山だったが、「ザ・プレーヤーズ選手権」以降の「ザ・メモリアルトーナメント」、「全米オープン」、「全英オープン」で予選落ち。
「(クラブやスイングは)一気に変えちゃいけないですね(笑)失敗でした・・・。」と振り返る一方で、メジャー制覇へ必要な『変化』だったと振り返る。
「メモリアルでつまづいて、全米と全英で予選落ちして、何か変えないといけないって思いました。でも、新しく変えたクラブとスイングをどこまで戻せば良いかわからなくて、迷いながら自分の思うところまで戻してみたら、うまくボールが上がってくれるようになって。こんなに変わるんだな・・・、これまで何やってたんだ俺って思いましたよ。」
持ち味であるショット力を取り戻した松山はメジャー最終戦「全米プロ」で輝きを見せる。
「全米プロのゴルフは自分にとって理想。パターがもう少し入ればメジャーで勝てるゴルフだった。スイングを変えなければ、道具を変えなくても良かったのかもしれない。でもスイングを変えなければ、全米プロの4位はなかったと思います。上手くいかない中で、(クラブやスイングを)元に戻して良い結果が出たっていうのは自信になりました。」
10月14日より新シーズンが開幕するPGAツアーを前に、「自分が求めている精度や理想のゴルフが出来ればメジャーでも勝てる。周りの評価や成績と自分のフィーリングは違う。自分の評価に合わせてしっかりと練習することが大切。」と語った松山。次週10月21日から始まる「CIMBクラシック」でシーズン初戦を迎える。
アダム・スコット、石川遼と同組となった日本オープン、PGAツアー新シーズン、そしてW杯と松山のプレーに注目だ。
杉ちゃんが行く!松山英樹・石川遼 ゴルフワールドカップSP
“杉ちゃん"こと、ツアープロキャディ杉澤伸章氏がMCを務める「杉ちゃんが行く!」。今回は「ゴルフ ワールドカップ」に出場する松山英樹と石川遼の2人に突撃!
11月03日(木)19:00 - 20:00(再放送・見逃し配信あり)