自分のチェックポイントを大切に 畑岡奈紗の試合前の基本練習
2016年10月30日(日)午後5:39
今回は、私が試合前にやっている基本的な練習と、それぞれの練習のチェックポイントをご紹介します。
練習場に着いて最初にやるのは身体を大きく動かすことです。私はスイング練習用のバットをビュンビュン振っていますが、もちろんドライバーを振りまわすというのでもOK。その日の体調にもよりますが、ストレッチ代わりにもなるので、この時点でできるだけ大きな動きができるようにしておきます。
身体が少し温まってきたところでアプローチ練習を始めます。アプローチ練習で最も気をつけているのは、振り幅を左右対称にすることです。たとえば、バックスイングで腕を9時まで振り上げたら、フォロースルーでも腕を3時まで上げるといったようにします(写真??)。特に私の場合は、クラブを振り切れないことが多いので、ここではフォロースルーをしっかり出すということを意識しています。
アイアンは方向性を重視。ターゲットにきちんとボールを運ぶためには、そこに向かって真っ直ぐ立つということが最も大事なので、徹底的にスタンスの向きをチェックします。
この“真っ直ぐ立つ"というのは、簡単なようですが、けっこう難しいもの。自分ではきちんと立っているつもりでも、どちらかにズレていることがよくあります。だから、写真?のようにスティック(またはクラブ)を2本、ツマ先のラインとボールの手前に平行になるように置いて、“正しい向き"を確認するようにしています。
最後にドライバーを思いっ切り振り回します。このころには身体も温まっているので、普通にスイングするだけでなく、“フルで振る"スイングも何度かやって大きな動きができるようにしておきます。
練習に関しては、それぞれのやり方があると思うので、特にこれをやったほうがいいということではないのですが、どんな練習をするにしても、チェックポイントを明確にしてやることはとても大事だと思います。短い時間なので、あれもこれもというわけにはいきませんが、自分にとって一番大事だと思う部分をチェックしてティーグラウンドに向かってはいかがでしょうか?
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(この記事は、夕刊フジ 2017/2/16発売号より転載しています)
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