米国ゴルフの歴史にライダーカップあり「英国から輸入したアメリカのゴルフ」
2016年9月15日(木)午後4:20
9/30(金)に開幕する米国選抜vs欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」。その歴史と魅力について、ゴルフネットワークで解説を務めるタケ小山氏が全5回にわたる「ライダーカップ講座」を開講。これを読めば、あなたもゴルフ仲間にちょっと自慢できる「ライダーカップ通」になれるかも?
アメリカゴルフの発展が「ライダーカップ」につながる
1927年に第1回大会が行われ、今年で41回目の開催となるライダーカップですが、歴史を紐解くと開催の背景にはアメリカゴルフの発展が関係しているんです。
1890年代頃にアメリカへゴルフが入ってきましたが、当時は道具も無いし、自国にプロゴルファーもいなくて、スコットランドやイングランドから輸入する形でした。1895年に始まった全米オープンも最初はイングランドやスコットランドの選手しか優勝していませんでした。
ところが、徐々に米国のプロゴルファーが育ってきて、1911年に初めてアメリカ人が優勝し、それ以降も米国選手が勝つようになってきたことで、「アメリカとイギリスの選手を対決させてみようじゃないか」というのがきっかけで始まったのが「ライダーカップ」なのです。プロを送り込んだイギリスとプロを国内で育てたアメリカのプロ同士の対決というわけです。
では、どうしてマッチプレーで対戦させたかと言うと、“ストロークプレーより番狂わせが起きる"からでしょう。下馬評が低くても横綱が前頭に負けることもあるし、実力差があってもひっくり返ったりするから、見ていて面白い。アメリカ人はギャンブル気質だから、マッチプレーみたいな戦い方は好きなのでしょう。
※次回講座は、「英国から欧州選抜へと変わった背景」についてです。
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タケ小山 プロフィール
1964年生まれ。プロゴルファー・ゴルフ解説者。米国でゴルフ場所属のプロゴルファーとして18年過ごし、日本帰国後その豊富な知識と経験でゴルフネットワークのPGAツアー・メジャー中継などの解説を努めている。また、3年連続となる「2016日本シニアオープン」に出場するなど、プロゴルファーとしての活躍もみせている。
ライダーカップ 放送予定
開会式 9月30日(金) 午前6:00?7:00 1日目 9月30日(金) 午後9:30?翌午前8:00 2日目 10月01日(土) 午後9:30?翌午前8:00 最終日 10月02日(日) 深夜1:00?翌午前7:30 ※最大延長午前10:00まで
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写真提供:Getty Images