両ワキタオルでまっすぐ遠くへ!畑岡奈紗のスイングドリル
2017年3月3日(金)午前10:21
真っ直ぐ、しかも遠くへボールを運ぶためには、スイングを安定させることが大事だと思います。しかし、実際にそれをやるのはけっこう難しいこと。皆さんは安定したスイングをするために、どういうことを意識してクラブを振っていますか?
私が一番気をつけているのは、両ワキが開かないようにすることです。飛ばそうと思って力んでしまうとバックスイングで右ワキが開いたり(写真1)、真っ直ぐボールを運ぼうと意識し過ぎるとフォロースルーで左ワキが開いたり(同2)するからです。このように、ワキが開いてしまうということは、手と体との動きがバラバラになっているということなので、当然のようにスイング軌道は乱れてしまいます。
写真1
写真2
また、身体の回転スピードをしっかりクラブに伝えることができなくなるので、ヘッドスピードも落ちてしまいます。両ワキが開かないようにするというのは、練習のときから意識します。この動きを体に覚えこませるためにやっているのが、両ワキにタオルを挟んでスイングをする練習です。
やり方は簡単です。普通の大きさのタオルを両ワキに挟み、タオルが落ちないようにスイングするだけです(同??)。テークバック?トップでは右ワキが開かないように意識。インパクト?フォロースルーでは、左ワキが開かないように気をつけます。また、この時、フルショットをするとタオルが落ちてしまうので、7割ぐらいの力で振るのがポイントです。
写真3
写真4
実際にやってみるとわかると思いますが、タオルを挟んだ7割のスイングでも、腕と体が同調するし、また、余分なゆるみやたるみがなくなり、タメを作り過ぎない大きな円弧のスイングになるので、飛距離はそれほど落ちません。だからこの練習をやると、クラブを振り回すことよりも、両ワキを締めてスイングすることがいかに大切であるかがわかっていただけると思います。
もちろん、実際のスイングでは、トップ、フィニッシュでワキは開きますが、常に両ワキにタオルを挟んでいるつもりでクラブを振ると、飛距離も伸びるし、方向性も安定します。ぜひ皆さんも、このタオル練習をやってみてください。
(この記事は、夕刊フジ 2017/2/16発売号より転載しています)