PGA TOURが日本支社設立を発表 ゴルフW杯・プレジデンツカップ開催を視野に
2016年10月26日(水)午後5:58
米国PGA TOURは26日(水)都内で会見を行い、東京にアジアオフィスを設立し、今後来月オーストラリア・メルボルンで開催するゴルフワールドカップやプレジデンツカップの日本開催を目指すというプランを発表した。
会見には、PGA TOUR コミッショナーのティム・フィンチェム氏、国際ゴルフ連盟(IGF)のピーター・ドーソン氏、日本ゴルフツアー機構会長(JGTO)の青木功会長、日本プロゴルフ協会(PGA)倉本昌弘会長、PGAツアーバイスプレジデントでアジア支社長を務める石井政士氏らが登壇。
フィンチェム氏は「日本は美しいゴルフコース、強力なプロツアー、熱心なゴルファーがたくさんいる世界有数のゴルフマーケットである」と述べ、実現すれば4度目となるゴルフワールドカップと、米国選抜と世界選抜の対抗戦プレジデンツカップ開催を目指すと発表。
また、2020年東京五輪のゴルフ競技会場となる霞が関カントリークラブを視察したことも明かし、コースや準備状況について賛辞を述べ、五輪競技運営に関わるIGFとともに東京五輪の成功もサポートしたいとした。
JGTO青木会長は「今年11月にメルボルンで開催するゴルフワールドカップは相当盛り上がる。そうした大きな大会が日本で行われるかもしれないということは、選手のモチベーションもあがるので、前向きに考えたい」と述べ、PGA倉本会長も「今はライダーカップやゴルフワールドカップの映像も日本に早く届くようになり、プレー方式もファンに馴染みが出てきていると思う。もし開催されるのであれば、PGAとしても啓蒙活動していきたい。ファンの方と密着した形で一助を担えれば」と協力する意向を示した。
IGFのドーソン会長からは東京五輪開催への展望も発表され、PGA TOURや日本の各団体と協力しながら大会の成功に向けて活動していくとコメント。競技フォーマットについても言及し、来年春に国際オリンピック連盟(IOC)と議論をしていくと述べた。
大会の開催時期や詳細は、これからPGA TOUR日本支社の本格稼働とともに日本の各団体と協力しながら動くことになるということだが、もし実現すれば、ゴルフワールドカップは2001年にアーニー・エルス&レティフ・グーセン組の南アフリカ共和国が優勝した御殿場大会以来、そしてプレジデンツカップは初開催となり、今後の動向が注目される。
なお、PGA TOURの国内開催については現状予定していないという。