大事な場面でパットを外していたダスティン・ジョンソン 全米オープンの勝因は「ショートゲームの成長」
2016年7月28日(木)午前10:23
“メジャーで勝てそうで勝てない男"そう言われ続けていたダスティン・ジョンソンが全米オープンで悲願のメジャー初優勝を挙げた。これまで何度もメジャー優勝のチャンスにつけながら、逃してきたダスティン。昨季大会ではジョーダン・スピースと最終日最終ホールで並んでいたが、パー5の2打目を4メートルのイーグルチャンスにつけたにも関わらず、3パットを喫して、バーディを決めたスピースに敗れた。そんな悔しい思いを味わってきただけに、この勝利は格別だろう。
ダスティン・ジョンソン
「とにかく長い道のりでした。去年の全米オープンで優勝を逃して以来、1年間リベンジの時を待っていたんです。優勝を逃したあと、今年、あれだけのプレーができたことで、自分がどれだけ優れたゴルファーであるかを証明できたと思っています。とにかく嬉しい。最高の気分です。」
ダスティンがこれまでメジャーで勝てなかった原因にショートゲームの精度が指摘されてきた。ツアー屈指の飛ばし屋でコントロール性も抜群。ショットの精度は賞賛されてきたが、パッティングは大事な場面で外すシーンが多く、ウェッジショットも決して得意な方ではなかった。それが、今年に入ってストロークスゲインド・パッティング部門でTOP50位に入り、PGAツアー屈指のウェッジプレーヤーとしても成長してきた。これらの才能は世界のトップに立つのに必要な要素だ。
そしてダスティンはどんな負け方をしても常に「僕はメジャーで勝てる」と強気な発言をしてきた。それは33歳でメジャー初優勝を挙げたフィル・ミケルソンと似ている部分がある。彼もダスティンと同じようにメジャーで勝てないと言われ続けていたが、周囲の雑音を振り払い「自分に問題はない、大丈夫だ」と言い続けてきた。それがいまではメジャー5勝も挙げている。まだまだ進化を遂げる32歳のダスティン・ジョンソン。世界No.1プレーヤーになる日も近いかもしれない。
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