2009年の全米プロ王者、Y・E・ヤン（韓）が難コンディションの中で冷静なプレーを見せている。

　日没サスペンデッドとなった米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック（現地時間3日／フロリダ州、PGAナショナル）第1ラウンドで、ヤンは4バーディ、2ボギーの2アンダー69をマーク。「もの凄く風が強い難しいコンディションだし、各選手のスコアを見たらイーブンパーで上出来だと思った。だからそれを目指して守りのプレーをしたんだ。それが上手くいったよ」と、暫定トップのスペンサー・レビン（米）に1ストローク差の暫定2位タイ発進。

　圧巻は例年以上に牙を剥いた“ベア・トラップ”と呼ばれる15番からの3ホール。この日の平均スコア1.6オーバーと誰もが四苦八苦するところを、きっちりと3連続パーで凌ぎアジア初のメジャー王者の貫禄を見せつけた。「風は大きなファクターだね。特に（ベアトラップの）3ホールでは。私がプレーした時もすごく風が強かったから我慢してパーを取ることだけを考えた。作戦が上手くいったんだ。明日も同じようにできることを願うよ」と、米ツアー通算3勝目を視界にとらえている。

　天気予報では、順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われる予定の金曜日（4日）はさらに風が吹く見通しとなっている。ヤンの安全策が引き続き奏功すれば面白い展開になりそうだ。