ジョージ・マクニール（米）が上がり2ホールでボギー、ダブルボギーを叩いてスコアを落としたことで混戦に拍車がかかった。

　米男子ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックはフロリダ州マグノリアGCを舞台に現地時間の14日、第3ラウンドの競技を終了。この日10番と14番、2つのパー5でイーグルを奪い単独首位を快走していたマクニールが終盤崩れたことで、通算13アンダーの首位タイにマクニールの他、ジャスティン・レナード（米）、ジャスティン・ローズ（英）、マティアス・グロンバーグ（スウェーデン）の4人が並ぶ展開となった。

　1打差の5位タイにニック・オハーン（豪）とカール・ペターソン（スウェーデン）、2打差の単独7位にウィル・マッケンジー（米）が続き、首位グループに5打差に23人がひしめく誰が勝ってもおかしくない状況のまま、勝負は最終日にもつれ込んだ。

　快調に6つスコアを伸ばしていたマクニールがつまずいたのは17番。ティーショットを左の池に入れながら、何とかそこはボギーで収めたが、最終18番で今度はティーショットを林の中に打ち込むトラブルでダブルボギー。わずか2ホールで3つスコアを落とし後続に吸収される格好に。

　また前日単独トップのレナードも17番で3パット、マクニールに付き合うかのようにボギー。続く最終ホールでは短いバーディパットを外して頭ひとつ抜け出すチャンスを逃した。

　そんな中首位に並んだ4人の中で、唯一最終18番でバーディをものにしたのがグロンバーグ。この日8位タイからスタートするとノーボギーの6アンダー66で回り、首位グループの一角を担った。現在賞金ランクは190位。今大会で単独2位以上に入らなければ来季のシード権（賞金ランク125位以内）は手に入らない。他の3人はすでにシードを決めているだけに明日は“ハングリー精神”に勝るグロンバーグが勝敗の鍵を握ることになりそうだ。

　その他、現在賞金ランク4位につけるザック・ジョンソン（米）が通算10アンダーで前日と変わらず8位タイ。“バブル”と呼ばれる賞金ランク125位前後の選手の中では同ランク124位のリッチ・ビーム（米）が通算6アンダーで31位タイ、同126位のクリス・ライリー（米）も通算2アンダー63位タイ。今大会でトップ10入りすればシードに手が届く20歳のリッキー・ファウラー（米）は通算6アンダー31位タイにとどまっている。