石川&松山11位タイ 好位置キープで米初Vチャンス
2013年10月12日(土)午前11:04
新シーズン開幕戦で日本が誇る2人の若武者が上位争いに割って入った。
史上初めて前シーズンと同年に新シーズンが始まった米男子ツアーの今季初戦、フライズ・ドットコム・オープン(カリフォルニア州コードベールGC)は現地時間11日、第2ラウンドの競技を終了。ともに午前の早い組でスタートした石川遼と松山英樹が通算6アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップのブルックス・コープカ(米)に5打差の11位タイに浮上した。
この日19位タイからスタートした石川は出だしの10番でバーディと絶好の滑り出しを見せると、12番、13番でも絶妙なショットでピンそばに寄せて連続バーディ。後半もグリーンの形状を読み切った賢いマネジメントでチャンスを作り、6バーディ、2ボギーの4アンダー67にスコアをまとめ11位タイまで順位を押し上げた。
「ショットに手応えを感じました。パッティングはずっと良い感じですが、ショットが上手くハマっているから(ウェブ・ドットコム)ファイナルズより内容的には良くなっています。修正点は思いつきません。やるべきことをやって今日のようなプレーを続けるだけです」と全身から自信をみなぎらせる。シード落ちの危機を乗り越え、一層逞しくなった石川の週末のプレーが楽しみになってきた。
一方の松山も出だしの10番でセカンドショットを約2メートルに寄せてバーディスタート。15番パー5ではパワーを生かして2オンに成功すると、下りの難しいラインを決めてイーグル奪取に成功。後半もショットとパットが噛み合い1イーグル、5バーディ、2ボギーの5アンダー66の好スコアで通算6アンダー。前日の34位タイから優勝を狙える位置まで急浮上した。
出場者の中でもっとも世界ランク上位の30位につける松山が、その存在感を見せつけた格好だが、本人は「ドライバーが全然当たらなかった。アプローチもダメだった」と納得がいっていない様子。「でも今日は普通なら入らないようなラインが入ってくれて、スコアをまとめられたたので自信になりました。予選を通れてホッとしています。明日も上位にいられるように頑張ります」とリラックスした表情で前を向いた。
上位は通算11アンダーのコープカが単独トップ。1打差の単独2位にジェイソン・コクラック(米)が続き、2打差の3位タイにロバート・ギャリガス(米)とジム・ハーマン(米)。カミロ・ビジェガス(コロンビア)が通算8アンダー単独5位につけている。
また9アンダー62のコースレコードタイをマークしたアンドレ・ゴンザレス(米)が通算6アンダーで初日の100位タイから石川、松山と並び11位タイにジャンプアップした。尚、石川&松山と同世代のノ・スンヨル(韓)は通算16オーバーの最下位(131位)で予選落ちを喫している。