パーオン9回ながら「66」 P.ミケルソン、2年ぶりの優勝へ
2017年2月20日(月)午後0:07
PGAツアーのAT&Tペブルビーチプロアマ3日目。フィル・ミケルソンがペブル・ビーチ・ゴルフ・リンクスを66で回り、最終日を単独トップで迎えることとなった。ミケルソンにとって、2013年以来となるツアー43勝目を目指す。
フィル・ミケルソン 「今日はよく戦い抜けた。グリーンが固かったので、コースはいつもより難しく感じた。そして、このような風のなか、66で回れたことに満足している。パーセーブがやっとというホールもあったが、全体的に良いラウンドだった。ショットは今年に入ってから一番悪かったように感じたが、寄せワンで難しいホールでもパーをセーブすることができた」
「この2日間のスコアには、とても良い気分だ。良いスコアを出すことによって自分のゴルフの調子を証明できたし、なにより優勝争いに加わることが出来た。最終日に優勝のチャンスがあるなんて、とても楽しみだ。トップに立てたことが、まずは嬉しい。先週も優勝のチャンスがあったが、明日、ペブル・ビーチでの最終ラウンドをこのような形で迎えられて、ようやくこの時がきた、という感じだ。明日のラウンドまでに、ボールストライキングの調子は絶対に取り戻さないといけない」
パーオンがわずか9回のみというなかで、好スコアを出したミケルソン。もし明日、ミケルソンが優勝を決めることが出来れば、30か月以上ぶりのPGAツアーでの優勝となる。また、この大会での優勝回数で偉大な選手達を肩を並べることとなる。これまで最多優勝を記録しているのはマーク・オメーラだが、ミケルソンはその記録に並ぶチャンスがある。
過去にミケルソンが最終日をトップで迎えた大会では、優勝の確率は82パーセント近く。タイガー・ウッズほどの数字ではないかもしれないが、充分にすごい数字だ。
ジム・ギャラガー 「ミケルソンのように、得意とするコースに臨むときは、絶対的な自信を持ってプレーすることができます。今日のスコアは本人にとって想定内だったのではないでしょうか。ボールストライキングが不調だった上に、難しい場所に外している場面もありましたが、9回のパーオンと21パットで66を出すなんて、すごいとしか言いようがありません」
トリップ・アイゼンハワー 「ショットの調子がいいミケルソンだったらこのスコアでも驚きません。ところが、今日パーオンできたのはたったの半分。3番ホールでは、ティーショットでバンカーに入れてしまいましたが、完璧なピッチショットを披露し、問題なくパーを拾います。このようなプレーのおかげで、今日は一度もボギーを出しませんでした。ショートゲームでここまで自信を持つことができれば、どんなにショットが悪くてもスコアをまとめることができます。AT&Tペブルビーチプロアマで過去30年の間に66以下のスコアを出したラウンドの回数を数えてみると、ミケルソンはこれで11回目を記録したことになりました。ミケルソンがダントツです。67を含めると、なんと20回目のラウンドになります」
ミケルソンにとってはメジャー通算5勝目となったミュアフィールドが舞台の20123年全英オープン。この勝利以降、世界中で53試合に出場。2位または3位フィニッシュは3回あったが、優勝からは長い間見放されてきた。しかし、今のミケルソンはこれまでの2年間と違い、新しいスイングをモノにしており、巻き返しを図るには絶好のチャンスにつけている。
そして、最終日最終組に入ることとなったミケルソンと回るのは、2打差の単独2位でつけている岩田寛。今年からツアーに参戦しているルーキーのツアー初優勝、そして、前週の松山英樹に続く日本人2週連続優勝に向けて、“ビッグ・レフティ"の壁を打ち破ることができるか注目だ。
ゴルフセントラル 2月14日号より
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写真提供:Getty Images