ポール・ケイシー、ライダーカップへの思いは届かず
2016年2月18日(木)午後4:46
バハマのアルバニーを舞台に開催されている元世界No.1のタイガー・ウッズが主催するチャリティイベント、ヒーロー・ワールド・チャレンジ。第3ラウンドではバッバ・ワトソンがコースレコードに並ぶ「63」を叩きだして単独トップに立ったが、ポール・ケイシーも同じく「63」のビッグスコアをマークした。
2014年のKLMオープン以来、優勝からは遠ざかっているケイシー。今季も好調ながらトロフィ獲得には至っていない。2009年には世界ランキングで3位にまで上がり、今でも世界のトップ選手であることは間違いない。ライダーカップには3度出場しているが、今週初めには次のライダーカップに出られないことを明かした。
ポール・ケイシー
「これからもライダーカップには出たいが、出場権を得るための規定が変わらなかった。先週、規定変更の発表があったが実質的には何も変わっていない。今のスケジュールでアメリカとヨーロッパの両ツアーをかけ持つのはとても難しいと感じている。もちろん、それで良い成績を残した年もあったが、年齢を重ねるにつれて世界中を遠征しながら納得のいくゴルフを続けるのは難しくなってきている」
ライダーカップのヨーロッパチームに入るためには、まずヨーロピアンツアーのメンバーである必要があり、そのためにはメジャーとWGC以外の5試合に出場するのが必須条件となっている。来年、ケーシーはヨーロピアンツアーのメンバーではなくなるため、ライダーカップ出場の資格を持たない。
ケーシーはヨーロッパチームが圧勝した2004年大会で活躍、2006年にアイルランドで行われたライダーカップではホールインワンを達成。勝利したチームがフォーサムマッチでホールインワンを決めたのは大会史上初の出来事で、ケーシーとデビッド・ハウエルのコンビはスチュワート・シンクとJ.J.ヘンリーのコンビを下した。
ジム・ギャラガー・ジュニア
「5試合出るだけですし、それほど大事なら少しスケジュールを調整するくらい良いような気がします。賞金なら十分アメリカで稼げるわけですしライダーカップは2年に1度だけですからね。年齢を考えても何度もチャンスがあるわけではありません。そう思いたくない気持ちはわかりますがそれが現実ですし、今回せっかくそのチャンスがあるのに、もったいない気がします」
ブランデル・シャンブリー
「ホセ・マリア・オラサバル、セベ・バレステロス、ニック・ファルドの3人を合わせて40歳を越えてから出た大会は2回です。ケーシーは39歳になりますから事実上ライダーカップに出る最後のチャンスだと言えます。ジムが言うように、そう考えたくない気持ちは分かりますが次の大会が行なわれる時は41歳です。オラサバルは、40歳を越えてから1回、ファルドも1回、バレステロスほどの選手が出られなかったくらいです」
ケーシーは来年の6月に39歳となるが、この先またライダーカップに出るチャンスは訪れるだろうか。
ゴルフセントラル 12月6日号より
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写真提供:Getty Images