ビルとジェイ 米国チームにトロフィを手繰り寄せたハース親子
2017年4月26日(水)午後4:24
シングルスマッチ12試合が行われたザ・プレジデンツカップ最終日。戦前の予想を大きく裏切る接戦となった4日間の戦いは、最終マッチの最終ホールまでどちらが優勝カップを手にするのか、わからない激戦となった。その最終マッチを戦ったのは、米国チームのキャプテンを務めたジェイ・ハースの息子であるビル・ハースと、地元の声援を背に戦うベ・サンムンの二人。まさに大会のフィナーレとしてこれ以上にない舞台が整っていた。
両チームが14.5ポイント対14.5ポイントで並んだ時点で最終マッチはビル・ハースが1アップでリードした状態で終盤へ。ベ・サンムンは落とせば負けが決まる17番パー3でティーショットをバンカーに入れながらも見事なリカバーを見せて勝負の行方は最終ホールへ。しかし、18番パー5の第3打が無情にもグリーンに届かなかった時点で決着。ビル・ハースとジェイ・ハース親子のコンビが米国チームに8度目のトロフィを手繰り寄せた。
ビル・ハース
「(上がり数ホールは)簡単ではなかった。12番で良いパットを決めたあと、自分たちのマッチで決着がつくかもしれないと知った。まだホールは残っていたが、前の組プレーしていたクーチャーは大きく離されていたのにも関わらず、良いパットを決めていた。一方で自分は一日中、我慢の続くプレーだった。ただ、幸いにも終盤で良いプレーをすることが出来たね」
「(最後のマッチで勝敗が決まるとわかったとき、心境の変化はありましたか?)少しあった。プロが良く言う、優勝争いで感じていたプレッシャーの対処法と同じで、とにかく落ち着いてプレーすることを心がけ、難しいショットの前には深呼吸をしたり、歩き方にも気をつけていた。最後は自分の粘り勝ちだったね。父のためにプレーをしたんだ」
「(お父様のために勝てたことはどう思いますか?)うまく言葉で表せない。チーム入り出来てうれしかったし、選んでもらえてよかった。自分の息子を選ぶべきではないという声もあったが、私は心からチーム入りを目指していた。こんなメンバーと一緒にチームを組めたことは、、皆が思うよりもとても良い経験だった。毎晩、フィルやジム、デービスやストリッカー、そして父の話を聞いて、いろんな知恵を共有してくれた。そしてこのような結末を迎えられて、夢のようだ」
ジェイ・ハース
「ポイント・ランキングでも11位だったし、チーム入りしていたメンバーも全員、ビルを選ぶことに賛成だった。カプルスやデービスだけでなく、選手も全員だ。真っ先にビルを選んでから、フィルを選ぶことを決めた。どちらも、私が言い出した選択だ。結果、ビルは最後の1ポイントを挙げ、フィルも3勝してくれた。12人のメンバー、誰が欠けてもこの結果は出せなかったと思う。おそらく、誰もが最終日の最終マッチまで持ち込むと予想していたと思う。その中でも、クリス・カークが最後のパットを決め、劣勢だったマッチで勝利を挙げたりなど、一週間を通して、様々なことがこの優勝につながった。すごい戦いだったね。どちらのチームも仲間を思い合い、最後まで戦い抜き、ゴルフ界にとっても大きな意味をもたらしたと思う。特にアメリカ・チームにとってうれしい結果だ」
LIVE FROM プレジデンツ杯10月11日号より
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