「F.カプルスと同じ道をたどっている」 R.マキロイ、生涯グランドスラムへの課題はショートパット
2016年6月24日(金)午後4:32
「マスターズのタイトルとキャリアグランドスラム、どちらの方が大きいかは分からない。この7、8ヶ月の間に何度もマスターズのことが頭をよぎり、何度も早くプレーがしたいと思っている」
2週前のWGC-キャデラックチャンピオンシップ最終日、3打差トップから逃げ切りを目指したローリー・マキロイは「74」と崩れ、勝ち星を逃した。上の言葉は今週のアーノルド・パーマーインビテーショナルを控えた同選手のものだが、会見での様子からは前戦の敗北感を引きずった印象は全く見受けられなかった。というより、グランドスラムのかかった大一番を前にそんな暇はないというところだろうか。
(写真提供:Getty Images)
マキロイは今年で8度目のマスターズ出場、グランドスラムへのチャレンジは2度目となる。好材料は昨年よりもリラックスして大会に臨めること。本人も、前回は勝ちたい気持ちが強すぎてストレスになっていたと明かしている。「この先もチャンスはある」という力の抜け具合は偉業達成へプラスに働くはずだ。
もちろん、課題もある。米国Golf Channel解説陣が挙げるのは“短い距離"のパッティング。4.5?6メートルではツアーでトップの成績を残しているマキロイだが、距離が近づくにつれてその順位は下がり、3メートル以内ではツアー162位。3パットを防いだ回数もツアー166位に沈んでいる。距離別のスタッツは次の通り。
WGC-キャデラックチャンピオンシップではパッティングスタイルをクロスハンドグリップに変更したが、同大会で逃げ切れなかったのも短いパットが原因と言える内容だった。このところ勝てていないのもやはりパッティングが理由と言えるだろう。これについて、米国Golf Channel解説のマーク・ロルフィングは「フレッド・カプルスが通った道をたどっているように見える」と指摘する。
マーク・ロルフィング
「カプルスもマキロイと同じように、左手を下で握るグリップに変えることがありました。これにより、4.5?6メートルぐらいの距離でパターのリリースが良くなるんです。実は4メートル以上からの方がパターは振り抜きやすくなります。ところが距離が近づくにつれ、フォームは硬くなってしまいます。マキロイも至近距離からリリースがよくなるための練習をしているでしょう」
とはいえ、同解説のノタ・ビゲイが言う通り、圧倒的なショット力を持つマキロイならば「そこそこのパッティング」でも十分勝てるだろう。メジャー2勝を挙げるなど活躍した2014年は、ストロークス・ゲインド・パッティングで46位。先週は距離感に重点を置いてトレーニングしたというが、まずは今週、2度目の出場となる“キング"の大会でその成果が問われる。
ゴルフセントラル 3月17日号より
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