2日連続日没サスペンデッドとっなている米男子ツアーのノーザン・トラスト・オープン（カリフォルニア州、リビエラCC）で、51歳のフレッド・カプルス（米）が暫定トップに躍り出た。

　本来なら今週は米チャンピオンズツアーのジ・エースグループ・クラシックに、ディフェンディング・チャンピオンとして出場しているはずのカプルス。だが「調子が良いので是非とも大好きなリビエラCCでプレーしたくなった」と、過去2勝を挙げている相性の良い大会への出場を決めたのだ。

　すると現地時間18日に行われた第2ラウンドの1番パー5で、いきなり30メートル近いロングパットを沈めイーグル奪取に成功。「入っていなかったらかなりオーバーするところだった」という超ロングパットをねじ込み波に乗ると、ノーボギーの5アンダー66でホールアウト。通算8アンダーまでスコアを伸ばし、暫定2位タイのJ.B.ホームズ（米）、ジョン・センデン（豪）、スペンサー・レビン（米）に2打差をつけリーダーボードの最上段に浮上した。

　シニア含めて米ツアー通算19勝の実力者もここ20年近く持病の腰痛に悩まされ、レギュラーツアーで最後に勝ったのは8年前の2003年。それでもこの日は一緒に回った25歳のアンソニー・キム（米）に「まるで僕と同い年の人がプレーしているようだった」と絶賛され、優勝争いの先頭を走っている。天候不順もあり週末はひと波乱もふた波乱ありそうだが、「誰が何と言おうとリビエラが好き」と語るカプルスの健闘に期待したい。

　一方、日本勢は依然苦戦が続いており、予選突破圏内にいるのは通算1オーバー暫定46位タイの池田勇太だけ。石川遼は通算7オーバー暫定111位タイ、今田竜二は通算15オーバー暫定139位タイで予選通過は絶望的な状況となっている。