A.スコットにトリップが助言 ショートパットは「勘」に頼れ!
2016年11月18日(金)午後2:41
来年のアンカリング打法禁止に向けてパターを持ち替えたアダム・スコット。直近5試合で7位以内が4回と調子上向く35歳は、先週開催されたエミレーツ・オーストラリアン・オープンで1打差2位タイに入り、標準のパターで再び優勝を狙えることを証明してみせた。
スコットは、アーニー・エルスやウェブ・シンプソンらと同様、2016年のルール改正を受けて今年の早い段階で長尺パターを手放した1人。しかしその影響からか、昨季はパッティングの成績が落ち込み、4月のマスターズを前にアンカリング打法へ回帰。8月のバークレイズで敗退するまでスタイルを変えなかったものの、やはりアンカリング打法の禁止が「しめ縄のように自分を締め付けていた」という。
昨季のスタッツもその言葉を裏付けるかのような結果となった。距離別のストロークス・ゲインド・パッティングを2014年シーズン(上図左)と2015年シーズン(同右)で比べると、2014年シ?ズンに71位だった1.8メートル以内のパットは、2015年シーズンは217位、なんと最下位に沈んだのだ。
これについて、米国Golf Channel解説のトリップ・アイゼンハワーは、指をかざしてグリーンを読む“エイム・ポイント・エクスプレス"ではパットのスピードを把握することが出来ないと指摘しながら、スコットに次のようなアドバイスを送っている。
(写真提供:Getty Images)
トリップ・アイゼンハワー
「短いパットでは、テクニックよりもフィーリングや勘に頼るべきです。短い距離でも、曲がり方によってスピードは異なります。パッティングが芸術と呼ばれるのは、曲がり方を計算したうえでフィ?リングや勘を活かさないといけないからです」
「先週末、オーストラリアではパットを上手く決めたこともあった一方、2メートル以内のパットが入らなかったことが6回か7回ありました。 チャンピオンと1打差で優勝を逃したことを考えると、短いパットが思い通りに決まらなかったことが悔やまれます。スコットは、もう少しフィーリングに頼って打つほうがいいと思います」
2001年以降、世界中で毎年1勝以上を挙げてきたスコットだが、パット不振に喘いだ今年は「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」を前に未だ勝利がない。今週は記録更新に向けて正念場の戦いとなるが、同大会で次々とパットを沈めるスコットを見ることは出来るだろうか。
ゴルフセントラル 12月1日号より
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