A.ハドウィンがナショナルオープンで目指すもの
2017年3月28日(火)午後0:45
ナショナルオープン優勝。ゴルファーなら一度は成し遂げたい夢だ。RBCカナディアンオープンは、カナダのナショナルオープン。ここでカナダ人プロのアダム・ハドウィンが、61年ぶりのカナダ人王者になるべく奮闘している。
「この大会(RBCカナディアンオープン)は、メジャー以上のトーナメント。ただのPGAツアーの大会ではない」。こう言い切るハドウィンには、どうしても母国が誇るこの大会で勝利したいワケがある。
(写真提供:Getty Images)
2011年の同オープンにスポンサー推薦で出場したハドウィンは、2日目に66、3日目にも68をマークし最終日を最終組でラウンド。優勝に手が届くところにいた。しかし、結果は4位タイ。57年ぶりとなるカナダ人チャンピオンになり損ねた。すると、翌年からは2年連続で予選落ち。昨年も53位タイと苦戦。今季からPGAツアーフル参戦を果たしトップ10にも2度入っているだけに、いよいよこれまでの雪辱を果たす時が来たというわけだ。
しかし、ハドウィンがここで勝ちたい理由は、これまでのリベンジだけではない。それは長い闘病生活を送っていた弟カイルの存在だ。9歳の時から胃腸の疾患であるクローン病を患っていたカイルは、ハドウィンがカナディアンツアーのデザートデューンクラシックで初優勝を飾った2010年に、命の危険にさらされるも数回に渡る手術を受け回復。兄のプレーを観戦できるほどまでになった。
そして、2011年のRBCカナディアンオープン時は合併症で入院していたが、優勝のチャンスをつかんだ兄を直接応援しようと医師たちを説得しコースへ。結局、ハドウィンはツアー制覇を逃したが、「生涯一番の思い出」とハドウィンの雄姿を脳裏に刻み込んでいる。
ハドウィンは、そんな弟からいつもインスピレーションを受けており、「苦しくても一度も愚痴をこぼさない弟に学んでいる」。2012年から14年はWeb.comツアーでプレーし2勝をマーク。そして今季からレギュラーツアーに乗りこんできた。
そんな中で迎えた今年のRBCカナディアンオープン。11人のメジャー覇者など強豪が出場しているが、勝てば61年ぶりのヒーローになれる。「カナダのゴルフファンは熱狂的な声援を送ってくれる。背骨まで響き鳥肌が立つほどの感動だ」。4年前の最終日、最終18番のグリーンに向かう時に地元ギャラリーから大歓声を受けたが、それは上位進出を称えたもの。今年は、その声援を勝者を迎えるカーテンコールに変えてみせる。母国のため、そして弟のために。
『インサイド・ザ・PGAツアー#29』より
情報番組「インサイド・ザ・PGAツアー」毎週放送!
前週のPGAツアーを振り返り、放送当該週に開催される大会の見所をお伝えするPGAツアーの番組。
いつでも、どこでも「ゴルフネットワーク」が視聴できる!
■PC、タブレット、スマートフォンで!
■見逃した番組もオンデマンドで!
■放送にはないオリジナル動画も!
無料の動画コンテンツやレッスン動画も!いつでもどこでも、ゴルフネットワーク!
詳しいサービス内容はこちらから>>>
待望のPC版新登場!パソコン、スマホで。使いやすい!見やすい!わかりやすい!
60万人が愛用するゴルフスコア管理アプリがバージョンアップ!既存のアプリ利用者の方は同じアカウントでログインすると、スマホだけではなく、タブレットやPCでも自身のスタッツを閲覧できるようになります。また、PC版ではマイスコアブック(ラウンドメモ機能)やコース別分析、目標設定など新機能もご利用頂けます。もちろん、スマホを持っていない方でも今回のPC版で会員登録して頂くとスコア管理ができるようになります。
「GOLF NETWORK PLUS」があればゴルフがもっと楽しく、上手くなる!
ぜひ一度お試し下さい。
※一部有料サービスがございます