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海外男子

石川遼独占インタビューVol.01「勝つために必要なゴルフ」

2015年9月12日(土)午前11:28

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2014年も終わりに差し掛かる中、国内ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」を終えた石川遼は沖縄の地にいた。

試合から離れて基礎を見つめ直すことも必要と話す石川は年に数回合宿を行っている。 今年の「セガサミーカップ」で優勝した時も、PGAツアー参戦から一時帰国し北海道で合宿を敢行した。

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石川「昨年末の松伏の合宿から半年が経って、試合をやる中で微調整が積み重なってズレが発生していた。自分の悪い癖を治しながら試合を戦うのは難しい。だから徹底的に基礎練習を行った。試合で良いスコアを出そう出そうと思う気持ちとバランスを取るためにも試合から離れることも必要。」

今回の沖縄合宿もそういった意味があるという。

シード権を確定させてから少し苦しんだシーズン

昨シーズンを振り返って石川は「先ずはシードを取ることが目標だったので、2013年は140位台だったところから70位台へ上げて、シードも取ってプレーオフシリーズに出場できたことは良かった。常に試行錯誤、ゴルフは良い時もあれば悪い時もある。どんな時でもこうすれば良くなると思ってやっていたので苦しい印象は全くない。」と2014年の結果を前向きにとらえていた。

一方で、2013年10月に開幕した昨シーズン序盤戦で結果を残し、1月の「ファーマーズインシュランス」で7位タイに入り、125位以内のシード権をほぼ確定させた石川だったが、「常に125以内から外れたくないと思っていたから、あの時は正直安堵感があって、そこからが少し苦しんだシーズンだったかもしれない。」と当日の心境を語った。

そう石川が語るように、その後、3月の「アーノルドパーマーインビテーショナル」で8位タイに入って以降はトップ10入りを果たすことが出来なかった。

シード権を取るためのゴルフから勝つためのゴルフへ

シード権の確定がもたらした石川の変化とは何だったのか?

石川「シード権を取るまでは予選を確実に通過してポイントを重ねることだけを考えていた。シードが確実になってからは、優勝するには何が必要かを考えた。自分が難しいと思うコースでも平気で6アンダー、7アンダーで回ってくるのがPGAツアー。勝つためにはドライバーの飛距離やアイアンの精度などショット力が必要。」

2014年はとにかくショットに苦しんだという石川。ボールが真っすぐ飛ばず、ショットがコントロール出来ない時期もあったという。そのため、ドライバーの精度を上げるために積極的にドライバーを振っていったことも。

Puerto Rico Open presented by seepuertorico.com - Round Two

そんな中で自信をつけたのがアプローチだ。

75?100ヤード以内のアプローチショットの精度ではツアー1位の記録を残している石川だが、ショートゲームに関しては「アプローチとパッティングはミスをしてはいけないものだと思っている。アプローチが良ければショットでも狙って行ける。グリーンに100%乗せるのは難しいので、アプローチとパターでつないでパーを取っていくことが重要。そこでボギーにしてしまうとショットのミスをカバー出来なかったことになるし、次のホールに繋がらない。」と分析。

Frys.com Open - Final Round

石川が言うようにショットで攻めていける力がないと優勝争いはできない。
そして、一つのショットのミスが命取りになる厳しい世界、それが世界最高峰のPGAツアー。

また、優勝するために必要なこととして予選通過順位も課題に上げた。

2013-14シーズンの石川の予選ラウンド平均スコアは71.37(ツアー122位)だが、3日目は69.93(ツアー40位)、最終日は69.69(ツアー25位)の記録を残している。

「今年はギリギリの予選通過が多かった。20位くらいで通過出来ればもっと上にいけると思うから予選のスコアが鍵。」と予選ラウンドのスコアを課題に上げながらも、2013-14シーズンの決勝ラウンドでの最後まで諦めない粘り強いプレーは石川の自信にもなった。

アメリカンドリーム、チャンスをものにする

アップ

最後に来年の目標を聞いた。

石川「来年の目標を具体的に言われれば優勝だけど、フェデックスランキング140位の選手がいきなり勝つなんてことはない。自分の中でのステップがある。今年は70位台でシード権を取ってプレーオフにもいった。来年は今年出場を逃したプレーオフシリーズの第三戦まで行くこと。最低限そこは目指したい。」

そしてPGAツアーで戦い続ける石川だからこそ感じることも。

石川「PGAツアーに本格参戦して3年目にもなると、一緒に戦っているメンバーが勝つこともある。あの選手に出来るなら自分にも出来ると思うようにもなる。前にラウンドした時はぜんぜんひどいプレーしていたのに、ワンチャンスをものにして優勝することも。アメリカンドリームじゃないけど、チャンスをものにすることが勝つために必要なことでもある。」

常に前向きに自分の目標に向かって突き進む石川遼の2015年に期待したい。

インタビューの模様は12月27日(土)放送の「石川遼の挑戦?Challenge to the Limit?」でたっぷりとお送りします。ぜひお楽しみに。

撮影:琉球ゴルフ倶楽部

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