国内男子ツアー大詰め!石川遼も参戦「HEIWA・PGMチャンピオンシップin霞ヶ浦」11/6開幕
2015年6月2日(火)午後3:00
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小田孔明、藤田寛之、岩田寛、池田勇太ら日本人選手による賞金王争いで盛り上がりを見せる今年の国内男子ツアー。11月に入り、残り試合は5試合といよいよ大詰めを迎えました。そんな中、PGAツアーを主戦場としている石川遼が国内ツアーに帰ってきます。今週開催の「HEIWA・PGMチャンピオンシップin霞ヶ浦」から5週連続で国内ツアーへの出場を予定しており、賞金王争いが白熱する終盤戦の争いに石川が加わることで、より白熱した戦いが見られそうです。
賞金王候補の2人に石川遼が加わる三つ巴が見所 HEIWA・PGMチャンピオンシップin霞ヶ浦
今年が2度目の開催となるこの大会は、賞金総額2億円、優勝賞金4000万円という高額賞金試合。
現在、僅差で賞金王争いを繰り広げる小田孔明と藤田寛之の2人にとっては、優勝が大きなアドバンテージとなるのはもちろん、仮に下位であっても順位1つが賞金王レースの明暗を分けることになるため、1打の重みもより大きな戦いとなります。
例えば、昨年実績で言えば、優勝と2位では2000万円、8位タイと13位タイの1打差でも約250万円の賞金差になるのです。
小田は、7月のセガサミーカップで3ホールのプレーオフの末、石川に敗れています。いまになって考えれば、この1勝と2000万円の賞金差が、現在、藤田に迫られている要因ともいえます。賞金王を獲るだけでなく、石川へのリベンジを果たすことで賞金王にグッと近づく小田の奮起が期待されます。
国内ツアーのためにも、PGAツアーでの経験を活かし 結果にこだわる石川遼
その石川は、2015年シーズンの米PGAツアーのシード権を獲得し、すでにシーズンが始まっているなかでの帰国。
PGAツアー開幕戦で19位タイ、2戦目は28位タイ、先週のマレーシア開催大会では26位タイに入っており、大崩れすることなく確実にポイントを重ねています。
とはいえ、ともに松山英樹の後塵を拝する結果でもあり、昨年もシード権は獲ったとはいえ未勝利で、やや不完全燃焼。日本の試合でも、セガサミーカップで優勝していますが、そのほかの4試合では、予選こそ通過するものの、ベスト10フィニッシュは1回。5位タイに入った中日クラウンズでも、トップと7打差で優勝争いには加われませんでした。
このHEIWA・PGMは、PGAツアーシーズン序盤の大事な時期にわざわざ帰国しての出場だけに、なんとしても結果を出したい試合といえるでしょう。また国内ツアーのレベルアップ、そして人気向上のためにも数少ない出場機会でもある国内試合でしっかりと成績を残り、盛り上げたいという思いもあるはず。
コースは広くフラットで、ハイスコアでの決着に期待
開催コースの美浦GCは、広くフラットなコースレイアウトが特徴で、6968Yのパー71。 昨年の優勝スコアは11アンダーでした、最終日には激しい強風に見舞われ、最終日の上位陣にアンダーパーがいないという厳しい試合展開でした。
しかし、天候を割り引いて考えると、昨年は3日目までで4人の選手が10アンダーを上回っていたことからも、ある程度のハイスコアゲームが期待できます。
そうなると、飛距離でアドバンテージのある石川、小田の2人が有利。しかし、藤田寛之もハイスコアゲームを得意とするところ。今季3勝のうち、つるやオープンで13アンダー、KBCオーガスタで12アンダーというハイスコアを叩き出し、2位に終わったブリヂストンオープンでも14アンダーまで伸ばしています。
むしろ、パー5が3ホール、とくにフロント9には1ホールだけというパー71のコース設定は、イーグルでのジャンプアップの可能性が低いため、堅実にバーディでスコアを伸ばすタイプの藤田に有利という見方もできるかもしれません。
ドラマチック決着必至! 大逆転もあり得る上がり3ホール
美浦GCといえば、上がり3ホールがドラマチックになることでも有名です。16番ホールは339Yの短いパー4で、ティショットさえいい場所に置ければバーディを狙えるため、優勝を狙うならぜひともバーディを獲りたいホールです。
続く17番ホールは426Yのパー4で、フェアウェイ右サイドに大きな池が絡む右ドッグレッグホールです。2打目を有利にするために、ドライバーで距離を出しつつ池を避けるか、FWやUTで方向性を重視して池ギリギリを狙うのか。選手の個性だけでなく、天候や風向きで攻め方が大きく変わるため、ティショットのクラブ選択と狙いどころに注目して観戦したいホールです。昨年の最終日は、8位タイまでの12人の選手のうち、5人がボギー、優勝した呉阿順もダブルボギーを叩きました。
そして、昨年は521y Par4という超難関の最終ホールだった18番ホールは今年、558yの Par5に変更されました。これにより最後にイーグルで大逆転という可能性もあります。
この上がり3ホール、とくに最終日の攻め方は、各ホール単体ではなく、ここまでの69ホールを通しての流れや現在の順位、トップもしくは2位とのスコア差などから、3ホールを通して攻めるのか、守るのか、3ホールを何打のスコアでまとめたいのかという判断が問われます。
石川は攻撃的なゴルフが身上ですが、トップにいてもそのスタイルを貫くのか。ベテラン藤田が追う立場になったときにどんな攻め方を選ぶのか。どうしても賞金王が欲しい小田は、藤田の順位を見てどんな判断を下すのか。
最終日、この3人がどの順位にいても目が離せません!
週末は「HEIWA・PGMチャンピオンシップin霞ヶ浦」とことん1番ホール生中継!
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