「自信を完全に失っていた」V.ドゥブイソンが涙の今季勝利 R.マキロイは6位タイ終戦
2013年3月2日(土)午前9:00
欧州ツアーのファイナル・シリーズ初戦、ターキッシュエアラインズオープンが現地時間1日、トルコのザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルを舞台に最終ラウンドの競技を終え、2013年大会王者のビクトル・ドゥブイソン(仏)が通算22アンダーで今季初勝利をマーク。ローリー・マキロイ(北アイルランド)は通算16アンダー6位タイに終わった。
ジャコ・ヴァン・ジル(南ア)と並ぶ1打差首位タイから出たドゥブイソンは、立ち上がり4ホールで3バーディも、5番のダブルボギーなどで1アンダーの折り返し。この時点でヴァン・ジル、キラデク・アフィバーンラト(タイ)の2人に逆転を許していたが、11番イーグル、15番バーディで首位のヴァン・ジルに1打差まで迫ると、上り2ホールの連続バーディで逆転。2013年以来となる待望のツアー2勝目を手にし、最終18番で喜びの涙を見せた。
今大会までトップ10入りわずか2回と苦しいシーズンを送ってきたドゥブイソン。「個人的な理由から試合出場が限られ、ハードなシーズンだった」と明かしつつ「自信を取り戻すために、ファイナル・シリーズでこそはという気持ちがあった。数か月前には完全に自信をなくしていたからね。すべてを失いかけていたんだ。自分のプレーがもう2度と出来ないのではと感じることもあるものだけど、今週は自分のゲームが出来ていることに気付いたよ」と復調への手応えを口にしている。
一方、1打差3位タイから逆転を目指したマキロイは「71」と伸ばし切れず。上位陣が序盤からスコアを伸ばす中、前半イーブンパーのラウンドで遅れを取ると、後半も2バーディ、1ボギーにとどまった。しかし、依然としてレース・トゥ・ドバイではトップに立っており「今季はあと2試合に出る予定だが、そこでも優勝を争えるようなゲームは出来ている」と年間王者に向けた自信をのぞかせている。
トップと1打差の単独2位はヴァン・ジル。同選手と同じく「67」で回ったアフィバーンラトが通算20アンダーの単独3位につけた。レース・トゥ・ドバイで2位につけるダニー・ウィレット(英)は通算12アンダー11位タイ。同ランク1位マキロイとの差は約40万ポイントに広がっている。
そのほか、ポイントランク5位で今週を迎えたシェーン・ロウリー(アイルランド)は、通算15アンダー8位タイでフィニッシュ。今大会不在のルイス・ウーストハウゼン(南ア)、ジャスティン・ローズ(英)をかわして同ランク3位に順位を上げた。
ファイナル・シリーズ第3戦「BMWマスターズ」は全ラウンド生中継!大会初日は11月12日(木)午後1時30分?放送!
「ザ・ファイナル・シリーズ」第3戦。今大会後、レース・トゥ・ドバイランキング60名までが、ふるい落とされるだけに、年間チャンピオンの座を手にするため重要な大会となる。昨年は、アレクサンダー・レビが3日目までビッグスコアをマークし大会をけん引するも、最終日に6ストローク落とし、マルセル・シームとのプレーオフへ。1ホール目でバーディーを奪ったシームが1年ぶりのツアー優勝を飾った。長い戦いも、ついにクライマックスが迫る!
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