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「ヤマハレディースオープン葛城」の楽しみ方?スタッツ編?

2015年4月2日（木）午後7:17

4月2日（木）から開催されているヤマハレディースオープン葛城。ツアー屈指の難コースとしても有名な葛城ゴルフ倶楽部は、ヤマハ契約の藤田寛之プロが所属する井上誠一設計による名門コース。隣接する葛城北の丸は、2002年日韓W杯サッカーの日本代表チームの合宿所になったことでも知られています。

他の井上誠一によるコースと比較すると、傾斜を巧みに使ったダイナミックなホールが多く、4日間で争われるトーナメントでは、プロたちの実力が試されます。

大会初日を終え平均スコアは74.64（+2.64）とオーバーパーとなり、多くの選手が苦しめられました。先週、3年ぶりの優勝を果たし、初日3アンダーで3位タイにつける笠りつ子でさえもホールアウト後には「とにかく難しい！」と嘆いていました。それでも「（2012年には）優勝もしてますし、昨年も3位タイと良い位置だったので好きなコース。でも井上誠一さんの設計は意地悪なんですよね（笑）だからこそ攻略したいです。」と意気込みを語っています。

「GOLFNETWORK PLUS」では、トーナメント開催コースを実際にプレーしたゴルファーの平均スコアをチェックすることが出来ます。プロのスタッツのようにホールごとの難易度や特徴などを知ると、観戦がより深く楽しむこともできます。

その日の流れを占うスタートホール

大会が行われる「山名コース」での平均スコアは「104.00」。他のコースの比べても難易度が高いことが伺えます。

大会初日のスタッツと比較しながら「GOLFNETWORK PLUS」で各ホールのスタッツを見てみましょう。

まず目につくのが、スタートとなる1番ホールと2番ホールの難しさです。

大会初日、最も難しかったのが2番ホール（Par4）です。平均スコアは4.47（+0.47）、パーオン率はわずかに31.09%でした。また、1番ホール（Par4）も平均4.26（+0.26）と難易度はランク5でした。ただ、バーディの数は1番が3人に対して、2番が14人とスターホールでバーディを穫ることの難しさがわかります。

対して、アプリ会員平均を見てみると、1番は平均スコアが「5.86」。2番は「6.02」と平均でダブルボギーペースです。パーオン率も、1番で「6.88％」、2番は「8.78％」と、1割にも満たない数字。プレーしたゴルファーのうち、パーオンするのは10人にひとりにも満たないことになります。

1番ホールは、広々としていてプレッシャーの少ないロケーション。OBもフェアウェイバンカーもなく、一見、簡単なホールのように見えます。しかし、2打目地点から緩やかな打ち上げになっており、セカンドショットの距離感が難しくなっています。もし奥にこぼしてしまうと、グリーンの傾斜が非常に強く、プロであってもパーセーブが難しくなるホールです。

2番ホールは、一転して左右にOBがある右ドッグレッグで、プレッシャーのかかるホールです。プロの多くは、ティーグラウンド右手前の池超えを狙っていくでしょう。セカンドショットは左足下がりのライから、砲台になっているグリーンを狙います。グリーンはバンカーでガードされていて、ティーショットの落とし所と、傾斜からのセカンドショットの距離感の両方が求められます。

難度の高い1.2番ホールでつまずいたプロは、そのままスコアを崩してしまうおそれもあります。この2ホールを無難にパーで凌ぎ、3番のパー5につなげることで、その日のプレーの勢いを作ることになるでしょう。初日のトップ5を見ると、5人中4選手が2番ホールでバーディを奪っています。

優勝を決める上がり3ホール

「GOLFNETWORK PLUS」の集計で、現在、2番ホールと並んでもっとも難度が高いのが名物ホールの16番Par4です。平均スコアは「6.03」、パーオン率は「4.13％」と最も難しくなっています。

大会では425ヤードともっとも長いパー4になっています。豪快な打ち下ろしホールです。プロにとっては左のOBを避ければ、それほどティショットにプレッシャーのかかるホールではありませんが、左足下がりの距離のあるセカンドショットが残ります。飛ばし屋が有利なホールと言えそうです。

大会初日の平均スコアは4.38（+0.38）で3番目に難しいホールとなりました。

17番ホールは池超えのパー3。グリーンは後方まで池に囲まれていて、風が吹くと難しくなります。ここを無難に抜けて、18番のパー5に臨みたいところ。

18番ホールは、527ヤードのパー5。「GOLFNETWORK PLUS」の平均スコアは「6.60」。アマチュアにとっては簡単ではないですが、プロにとってはバーディーを取りたいホールでもあります。大会初日には藤本麻子が3打目が直接カップインするイーグルフィニッシュでトップに躍り出ました。

大会最終日に18番ホールで劇的な逆転劇が見られるかもしれません。

コースの情報があれば、トーナメント観戦はより楽しくなります。「GOLF NETWORK PLUS TV」では大会初日から最終日まで全4日間、大会主催者が配信するライブ中継を無料でお楽しみ頂けます。ぜひ「GOLFNETWORK PLUS」の「みんなの平均」機能で活用しながら、パソコンやスマホ、タブレットでトーナメント中継をお楽しみ下さい。