悲願のアメリカ初優勝を狙ったアレックス・チェイカ（独）はまたも最終日スコアを伸ばせず、ビル・ルンデ（米）に逆転を許した。

　米男子ツアーのターニング・ストーン・リゾート選手権（ニューヨーク州アツニョテGC）は現地時間8日に最終ラウンドを行い、ルンデが通算17アンダー（73-68-64-66）までスコアを伸ばし前日の4位タイから逆転で嬉しいツアー初優勝を飾った。

　1打差の2位に最終ラウンド『63』の猛チャージを見せたJ.J.ヘンリー（米）が入り、前日単独トップのチェイカはイーブンパー72止まりで通算15アンダー。ジェリー・ケリー（米）、ビリー・メイフェア（米）、マイケル・シム（豪）らと並び3位タイに終わった。

「トップで最終日を迎えると必ず崩れて逆転されていた」と苦い経験を語るチェイカ。この日はこれまでの失敗から学んだ教訓を生かそうと最終ラウンドをスタートさせたが、前半6番でボギーが先行。直後の7番で痛恨のダブルボギーを叩き「焦ってしまった」と優勝戦線から脱落してしまう。バックナインに入り10番から3連続バーディを奪い盛り返すも、あとが続かず今回またもアメリカ初Vはお預けとなった。

　勝ったルンデは75年生まれの34歳。08年にネイションワイドツアー（PGA下部ツアー）の賞金ランク5位に入って昨年PGAツアーに昇格した遅咲き。今季は前週まで22試合に出場し予選落ち11回と低迷していたが、今週は持ち味の飛距離と小技が噛み合い念願の優勝を手に入れた。