WGC-ブリヂストン招待と同週開催でサバイバルレースとなっている米男子ツアーのターニング・ストーン・リゾート選手権（現地時間5日、ニューヨーク州アツニョテGC)第1ラウンドは雨のためスタートが約3時間遅れ、1日目の競技は日没サスペンデッド。

　そんな中、15歳の少年がいきなりツアーデビュー戦で大器の片鱗を見せた。地元ニューヨークのトップアマ、ギャビン・ホール（米）は2週前の全米ジュニアアマで大会最少スコアの62を叩き出した実力の持ち主。この日は200人余りのギャラリーを引き連れてのラウンドとなったが、1番でいきなりダブルボギーを叩き苦しい滑り出しを強いられた。それでも5番で初バーディを奪うなど、左打ちから繰り出す鮮やかなショットを見せた。ドライバーの平均飛距離319.5ヤードは、第1ラウンドの出場選手中3位という15歳とは思えない飛ばしっぷり。将来性の高さを感じさせた。

　結局バーディは5番と18番のロングホールだけで、ダブルボギーやトリプルボギーまで出してしまい6オーバー78で18ホールを終了。出場132人中、暫定131位となったがホールアウト後は笑顔を弾けさせた。「楽しい1日だった。1番は苦しんだけど、ゴルフではよくあること。残念ながら悪い日がこのツアーで来てしまっただけ。でも、まだ自信はある。ここ3、4週間はいいプレーができているから（明日）頑張りたい」と、ツアー史上2番目の若さでの予選通過に向けて巻き返しを誓った。

　暫定首位は、いずれもホールアウトしたオマー・ウレスティ（米）とローリー・サバティーニ（南ア）が7アンダー65で並び、ブライアン・デービス（英／18ホール終了）ら5人が1打差の暫定3位タイにつけている。

　なお、日本勢は、藤田寛之が15ホールを終えて1オーバー暫定99位タイ。今田竜二は2オーバー74で18ホールを回り終え、暫定114位タイと出遅れている。（STATS-AP）