現地時間11日に開幕する米男子ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック（フロリダ州、マグノリアGC他）では、賞金ランク上位125名に与えられる来季シード権をかけた激しいサバイバルレースが繰り広げられる。

　現在賞金ランク121位のトロイ・メリット（米）と、125位のトロイ・マッテソン（米）の今季獲得賞金差は約3万7,000ドル（約300万円）。昨年のフライズ・ドットコム・オープンで優勝したマッテソンは来季いっぱいのシード権を保持しているが、これが基準となる。メリットの立場なら5人に抜かれなければ安泰だが、何が起こるのか分からないのがこのレースの怖いところ。126位のブライニー・バード（米）などは「ここで頑張らないと2週間後に（QT挑戦で）またフロリダに来ることになるからね」と気合を入れているが、さらに下位から大逆転でのシード権獲得という可能性もある。

　また、シーズン終了後の賞金ランクトップ30に入れば来年のマスターズと全米オープンの出場権が得られるとあって、こちらに闘志を燃やす選手もいる。中でも41位のボーン・テイラー（米）は、マスターズの舞台オーガスタナショナルGCがあるジョージア州オーガスタ育ちなだけに、出場には人一倍の思い入れがあるだろう。

　フォールシリーズに入ってからドラマチックな展開が続いている米男子ツアー。最終戦の今大会では、一体どんなエキサイティングなことが待ち受けているのか。手に汗握る熱い戦いとなることは間違いない。