米女子ツアー今季メジャー第2戦、KPMG女子PGA選手権が現地時間11日、ワシントン州のサハリーCCを舞台に第3ラウンドの競技を終え、メジャー3連勝を目指すリディア・コ（ニュージーランド）が通算2アンダーの単独首位に浮上。6位タイから出た宮里藍は「77」と崩れ、通算6オーバー30位タイで最終日を迎える。

　19歳の世界女王が偉業達成へのポールポジションにつけた。1打差3位タイから出たコは前半5番のバーディ先行でトップに並ぶと、続く6番のロングパットを沈めて連続バーディで単独首位に。1つスコアを落とした後半は一時トップを譲る場面もあったが、3バーディ、2ボギーの1アンダー70にまとめて後続に1打差をつけた。昨季のエビアン選手権から続くメジャー3連勝へ、最終18ホールで女王の逃げ切りとなるか。

　トップと2打差の好位置からスタートした藍は前半のうちにスコアを5つ落とす大乱調。トータル1バーディ、7ボギーの内容で大きく順位を下げたが、日本勢トップの位置から最終日のチャージで上位に食い込みたい。その他日本勢は宮里美香、野村敏京も同じく「77」で後退となり、美香が通算9オーバー47位タイ、野村が通算13オーバー70位タイとなっている。

　上位陣は、コと1打差の通算1アンダー2位タイにブリタニー・リンシコム（米）、ゲリナ・ピラー（米）の2人。通算イーブンパーの4位タイに、ともに前日首位タイのブルック・ヘンダーソン（カナダ）とイ・ミリム（米）、出場4戦連続Vを狙うアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）、前週覇者のアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、そしてこの日「66」のチャージをかけたエイミー・ヤン（韓）らが続いている。