世界ランキングNo.2のフィル・ミケルソン（米）が、悲願の同ランキングNo.1の座を目指して“第5のメジャー”に挑む。

　現地時間6日に開幕する米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権は、同ツアーの本拠地があるフロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラスがその舞台。メジャー大会に次ぐビッグトーナメントだけに、ドラマティックな試合展開が楽しめるコースがさらに難しくセッティングされている。

　今季最初のメジャー大会マスターズでは、激戦を制したミケルソンが乳がんと戦い続けるエイミー夫人と抱き合う感動的なシーンが見られたが、今度は世界最強の座に向けて“準メジャー”のタイトルを狙う番だ。

　長らくNo.1の座に君臨し続けるライバルのタイガー・ウッズ（米）が、スキャンダルによる休養で大幅にポイントを失った上、先週のクエールハロー選手権ではまさかの予選落ち。優勝争いを繰り広げていたミケルソンが勝てば、No.1が転がり込む可能性があった。ところが、20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が最終日に『62』を叩き出す大逆転劇を演じ、2位に終わったミケルソンの王座奪取はならなかった。しかし与えられるポイントが大きい今大会でミケルソンが優勝し、タイガーがトップ5に入れなければ、長い間2位に甘んじてきた天才レフティが初のランキングトップに浮上する。

　一方、予選落ちのショックから早く立ち直りたいタイガーも、満を持して参戦。優勝こそ完全復活への薬とばかりに、初日から飛ばしていく構えでいる。

　その他、米ツアー初優勝をセンセーショナルな形で決めたマッキルロイや、ツアー2勝目を目指す今田竜二も出場。メジャー並みの厚いフィールドの中、最高の結果を目指す。