欧州ツアーのイタリアンオープンが現地時間20日、イタリアのゴルフクラブ・ミラノを舞台に最終ラウンドの競技を終了。リカルド・カールバーグ（スウェーデン）が、プレーオフの末にツアー初勝利を挙げた。

　トップと3打差の7位タイから出たカールバーグは、フロントナインこそ1番のバーディのみに終わったものの、1アンダーで迎えたバックナインで猛チャージ。14番からの4ホールで3バーディをマークするなど4つスコアを伸ばすと、トップを走っていたマーティン・カイマー（独）の失速もあり、リーダーボードの最上段でカイマーと並んで72ホールを終える。

　18番の繰り返しで行われたプレーオフは、1ホール目を両者ともにパーとして迎えた2ホール目で、カールバーグが木越えのショットとなった2打目をピンに寄せてバーディを奪取し勝負を決めた。「カイマーのような選手にサドンデスで勝てたのだから、特別な勝利だ」と初のトロフィ獲得を喜んだ29歳。「信じられないぐらい嬉しいし、今年はクレイジーな1年になっている。12月には双子の赤ちゃんを授かる予定で、自分のキャリアを飛躍させることが出来たのは特別なことだ」と歓喜の瞬間を噛みしめた。

　その他上位は、トップと1打差の3位タイに9アンダー「63」を叩きだしたジョアキム・ラガーグラン（スウェーデン）、マシュー・フィッツパトリック（英）、ダニー・ウィレット（英）らが並んだ。29位タイから出たツアー21勝のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は7アンダー65とスコアを伸ばし、通算16アンダー11位タイで大会を終えている。