タイガー・ウッズ（米）が“世界最強ゴルファー”は依然として自分であるという認識を示した。

　米国のスポーツ専門チャンネル『ESPN』が現地時間16日に放送した番組内のインタビューで、キャスターのトム・リナルディ氏から「世界No.1はあなただと思うか？」という問いを受けたタイガーは、「スイング改造が完成すれば」という条件つきながら不敵な笑みを浮かべ頷いてみせた。さらに、ジャック・ニクラウス（米）が持つ歴代最多メジャー通算18勝という大記録も「絶対に超えること出来ると信じている」と力強く語った。

　2009年末から続いた一連の不倫スキャンダルによる出場自粛、コーチとの決別、愛妻との離婚、故障など様々な要因が重なり、昨季のタイガーは1996年のプロデビュー以来自身初となるシーズン未勝利。長年君臨し続けてきた世界ランキング1位の座からも陥落し、現在では同ランク5位に甘んじている。2009年11月に行われた豪州ツアーのJBWereマスターズを最後に、ツアー競技の優勝からも遠ざかっている状況だ。

　メジャーに至っては2008年全米オープンで通算14勝目を挙げて以降、2年間以上も栄冠に手が届いていない。ニクラウスの記録に並ぶためにはあと4勝、超えるためにはあと5勝が必要となるが、タイガーは「プロになってから今までずっとそれ（メジャー最多勝）が目標だった。これからもその気持ちは変わらない」ときっぱり。次週出場予定となっている米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は過去6度優勝と相性の良い大会だが、タイガーの本命はもちろん来月に迫ったメジャー初戦のマスターズだろう。 （STATS-AP）