さあ、サバイバルレースの幕開けだ。

　フェデックスカッププレーオフシリーズが終了したばかりの米男子ツアーだが、間髪をいれずに現地時間1日からのターニング・ストーン・リゾート選手権（ニューヨーク州ベロナ、アツニョテGC at ターニング・ストーン・リゾート）で、フォールシリーズが開幕。来季のシード権がかかる賞金ランキング125位以内を目指し、最終戦チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック（11月12?15日）までの残り5試合は、激しい戦いが繰り広げられる。

　昨年同大会の勝利で自信をつけたダスティン・ジョンソン（米）は、今季AT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマで優勝。現在の賞金ランキング15位と、サバイバルレースとは縁のない状況だが、ディフェンディング・チャンピオンとして堂々と出場している。

　今大会は、総額600万ドル（約5億4,000万円）、優勝108万ドル（約1億円）の賞金を巡るサバイバルレース。現在当落線上の選手達は、それぞれが事情を抱えて必死の形相だ。

　昨季ランキング125位とギリギリで終わったマーティン・レアード（スコットランド）は、今季135位でフォールシリーズに突入。かつての世界ランクNo.1で、全英オープン優勝も経験しているデビッド・デュバル（米）も116位でここまで来てしまった。さらにマスターズやベライゾン・ヘリテイジなど、今季は3回トップ25に入りながら、ランキング121位と苦しむトッド・ハミルトン（米）の姿もある。

　来季の出場権がかかった面々にとっては、息つくヒマもない必死の戦い。見ているだけでも息詰まるフォールシリーズが、今、幕を開ける。