日本の賞金王として石川遼が米男子ツアーに今季初参戦する。

　昨年、石川が初めて米男子ツアー出場を果たした思い出のノーザン・トラスト・オープンが現地時間4日、カリフォルニア州リビエラCCを舞台に開幕する。昨年は99位タイに終わり予選落ちを喫したが、その後メジャー3試合を経験。国内ツアー賞金王に輝き一回りも二回りも大きくなって戻って来た。

「大会への意気込みを英語で」とリクエストされて「ナッシング・ベンチャード、ナッシング・ゲイン（挑戦なくして得る物なし）」と答え、意欲を見せた石川。今大会からAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権と3連戦を予定しており、マスターズを視野に入れての戦いとなる。18歳のプロとして珍しがられるのではなく、世界ランク31位として米ツアーのライバルたちに実力をみせたいところだ。

　日本勢では先週のファーマーズ・インシュランス・オープンで最終日を首位で迎えながら、優勝には届かず9位タイに終わった今田竜二も参戦。好調さは続いているだけに、今のうちに一昨年のAT＆Tクラシックに続くツアー2勝目を手にしてマスターズ出場権を獲得したいところだ。

　もうひとり9年間米ツアーでプレーを続け、ツアー3勝を挙げている丸山茂樹も参戦。昨季はシード権を失い失意のまま日本に戻ったが、最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップで涙の復活優勝を飾っている。長い米国暮らしで家族は同州に住んでおり“逆単身赴任”が続いているが、今大会は自宅から遠くないリビエラCCが舞台とあって、ほどよくリラックス。米ツアーでの復活を狙う。