来季の米女子ツアー出場権をかけたファイナル・クォリファイング・トーナメント（QT＝予選会）は現地時間7日、フロリダ州のLPGAインターナショナルを舞台に最終ラウンドの競技を行い、フル参戦が可能となる優先出場枠1枠を残したシード選手が確定。日本勢としてただ一人最終日にコマを進めた横峯さくらが通算5アンダー11位タイで、上位20選手に与えられる優先出場権をゲットしている。

　第4ラウンドを終えて9位タイ。シード権は安泰化と思われたが、最終ラウンドでは一転紙一重の戦いを強いられた。この日はバーディとボギーが交互に来る苦しい立ち上がり。前半をイーブンパーで折り返したものの、後半は3ボギーを叩き3オーバー75とスコアを崩した。それでも前日までの貯金を生かして11位タイに入りフルシードを獲得。もし仮に最終18番をボギーとしていれば、7人がしのぎを削るプレーオフに巻き込まれていただけに、本人も結果に胸をなでおろしていることだろう。

　今年4月にはメンタルトレーナーの森川陽太郎氏と結婚。精神的な安定を得たことで、長い間封印してきた海外挑戦にチャレンジする決断に至った。11月の大王製紙エリエールレディスではシーズン初優勝を果たし、生涯獲得賞金を10億円の大台に乗せている。果たして2009年度国内賞金王はの実力は、本場アメリカで通用するのか？ 来シーズンは盟友宮里藍とのコンビも含め注目して見守りたい。

　通算10アンダーで並んだアリソン・リー（米／アマ）とイ・ミンジ（豪）がトップ通過。1打遅れて3位タイにアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）が入った。その他注目選手では、タイガー・ウッズの姪として知られるシャイアン・ウッズ（米）が横峯と並ぶ11位タイでシード入り。また、欧州ツアー賞金No.1のチャーリー・ハル（英）が通算2アンダー28位タイに入り、限定的ではあるものの出場権を獲得している。