欧州ツアーのファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンは現地時間13日、トルコのザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルを舞台に開幕。昨季大会でツアー初優勝を成し遂げたビクトル・ドゥブイソン（仏）が連覇に挑む。

　現在24歳のドゥブイソンは、昨年の大会前までは無名の存在だった。それでも3日目に『63』の猛チャージをかけて2位以下に5ストロークの大差をつけると、最終日も上がり2ホール連続バーディなどで3つスコアを伸ばし、当時世界ランキング108位だった伏兵が初の栄冠にたどり着いた。

　タイガー・ウッズ（米）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、ジャスティン・ローズ（英）らを抑えての初Vで一躍大ブレイクを果たしたドゥブイソンは、今年のアクセンチュア・マッチプレー選手権で準優勝、ライダーカップでは3戦負けなしの成績を収め、昨季大会の勝利がフロックではないことを証明。一夜にして名を上げたトーナメントで“タイトル防衛”なるかに注目だ。

　また、ツアーも今季残すところ2試合となり、レース・トゥ・ドバイ（賞金ランキング）の行方からも目が離せない。現在のところ世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）がトップを独走しているが、そのマキロイは今大会には出場しない。

　まだタイトル獲得の可能性を残すポイントランク2位のジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）、同3位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）、同4位のマルセル・シエム（独）にとっては少しでもその差をつめるチャンス。同組で回る3人の火花散る戦いにも期待したい。

　尚、トーナメントの舞台となるザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルの設計者、コリン・モンゴメリー（スコットランド）はこの大会で欧州ツアー通算600試合目の参戦を果たす。