34歳のマルセル・シエム（独）が、アレクサンダー・レヴィ（仏）とロス・フィッシャー（英）をプレーオフで破り今季初優勝を達成した。

　欧州ツアーのファイナル・シリーズ初戦 BMWマスターズは現地時間2日、中国のレイク・マラレンGCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、前日のトーナメントリーダーであるレヴィと「67」の猛追を見せたフィッシャー、シエムの3人が通算16アンダーで並んでプレーオフへ突入。18番パー4で行われたプレーオフ1ホール目でバーディを奪ったシエムが激闘を制し、ツアー4勝目の栄冠に輝いた。

　今大会初のドイツ人チャンピオンとなったシエムは、この勝利で2016年シーズンまでのシード権を獲得。さらに6日開幕のWGC-HSBCチャンピオンズ（中国、シャーシャン・インターナショナルGC）、来年8月のWGC-ブリヂストン招待（オハイオ州ファイアーストーンCC）にも出場を確定させた。「アレックス（レヴィ）は残念だったが、ボクはフロントナインを堅実にプレーできた。（スコアを落とした）バックナインは本当にタフで苦しかった」と強風で各選手がスコアメイクに苦しんだ最終ラウンドを振り返ったシエム。「バーディスタートと最高の出だしだったし、この強い風が勝つチャンスを与えてくれた。本当にうれしいよ」と喜びを爆発させた。

　その他、ジャスティン・ローズ（英）とジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）が1打差の4位タイ。ニコラス・コルサーツ（ベルギー）は通算14アンダー6位タイ、グラエム・マクドウェル（北アイルランド）が通算10アンダー16位タイに入った。