60歳のトム・ワトソン（米）と16歳のアマチュア、マッテオ・マナセッロ（イタリア）が揃って決勝ラウンド進出を決めた。

　今季メジャー初戦の第74回 マスターズ（ジョージア州オーガスタナショナルGC）は現地時間9日、第2ラウンドの競技を行った。出場者中最年長のワトソンは2位タイからスタートしたこの日、4バーディ、6ボギーと出入りの激しいゴルフながら2オーバー74で回り、通算3アンダー9位タイの好位置で予選を通過。昨年の全英オープンを彷佛とさせるハツラツとしたプレーに、パトロンから最大級の喝采を浴びた。

　一方、昨年史上最年少（16歳）で全英アマのチャンピオンに輝き、全英オープンで13位タイに入る健闘を見せたマナセッロは、2日目を終え通算3オーバーとカットラインぎりぎりながら40位タイで予選を通過。初出場にして、史上最年少での決勝ラウンド進出を決めた。

　実はこの2人、試合が始まる前の月曜日に一緒に練習ラウンドを行なった間柄。「ドバイ（欧州ツアー）で会ったとき、オーガスタで練習ラウンドを一緒にしないか？　と誘ってもらったんです。月曜日に集合場所に行ったらローリー（マッキルロイ／北アイルランド）も一緒でした。ワトソンさんからコース攻略法など色々教えてもらいました」とマナセッロ。常々「有望な若手を育てるのは我々の使命」と語るワトソンならではのエピソードだが、揃って予選をクリアし、面目躍如といったところ。決勝ラウンドでも2人の戦いに注目だ。