（写真提供:Getty Images）

「惜しいところまではきていると思う、あとは集中力が必要」。うつむき加減に語る石川遼のこの言葉に、今季彼が抱える苦悩が見て取れた。

　米男子ツアーのプエルトリコ・オープンは現地時間7日、プエルトリコのトランプ・インターナショナルGC-プエルトリコを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日カットラインぎりぎりの57位タイでなんとか予選を通過した石川は3つスコアを落とし、通算5オーバーで76選手中下から2番目の74位タイに後退した。

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　この日の石川は、出だしの1番をボギーとした直後の2番でイーグル奪取に成功。“さぁここからだ！"という機運が高まったが、その後は14番までに5ボギーを喫するなど、ずるずると後退。15番、16番で連続バーディを奪うも最終ホールでもボギーを叩き、3オーバー75でまたしてもアンダーパーには及ばなかった。

「自分としては納得出来ないラウンド。やっぱりパターが良くない。自分が打ちたいところに打てていないし、ラインに上手く乗せれていない」と石川。「難しいホールでパー、バーディを取っていかないと上位にいけない。惜しいところまではきていると思う、あとは集中力が必要」と、もどかしい想いを口にした。

「明日ビッグスコアを出してトータルアンダーパーで上がれるようにしたい」と、あくまでも前向きなコメントで締めた石川だが、現時点で目標とするアンダーパー（通算1アンダー28位タイ）とは6打差と置かれた状況は厳しい。果たして残り18ホールで納得のいくラウンドを見せ、次の大会につなげることは出来るか？

　54ホールを終えてトップは、通算12アンダーで並んだスコット・ブラウン（米）とクリス・スミス（米）。1打差の3位タイにジョン・カラン（米）、エミリアーノ・グリッロ（アルゼンチン）が続き、2打差の5位タイにアレックス・チェイカ（独）、ブレンドン・デ・ヨング（ジンバブエ）ら、5人がつけている。

　一方、予選ラウンドを終えて首位と4打差4位タイと、連覇も狙える位置につけていた昨年覇者のチェッソン・ハドリー（米）は、ムービングデーで大トラブル。この日は、ダブルボギー、トリプルボギーを喫するなど4オーバー76を叩き、通算1オーバー48位タイまで一気に順位を下げてしまった。

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プエルトリコ・オープンは全ラウンド独占中継！

カリブ海に浮かぶ島国、プエルトリコで行われる今大会は、今年で8回目の開催。「WGC-キャデラックチャンピオンシップ」の同週に開催される“裏開催"トーナメント。スコアメークに苦しむWGCと対照的に、優勝にはビッグスコアが必要な大会だ。日本勢では石川遼、今田竜二が参戦！

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