ともに4年ぶりの優勝を目指す40代のベテラン2人がトーナメントを引っ張っている。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第2戦、マクグラドレー・クラシック（ジョージア州、シー・アイランドGCシーサイドC）は現地時間8日に第2ラウンドの競技を終了。06年のソニー・オープン・イン・ハワイ以来勝ち星から遠ざかっている43歳のデビッド・トムズ（米）がただひとり2桁アンダーとなる通算10アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに浮上。1打差の2位で46歳のジョー・デュラント（米）が追いかける展開となった。

　06年にはライダーカップのメンバーとしてヨーロッパを相手に活躍したトムズは「先週テレビでライダーカップを観戦し、当時を懐かしく思い出した」と話す。今回は接戦の末に米国チームは惜敗をしたが、「またメンバーとしてあの舞台に立ちたい」という強い思いが芽生えたのだとか。「今シーズンは浮き沈みが激しかったけど、ここ数か月は落ち着いてきた」と語るように、この日も18ホール中16ホールでパーオンに成功するなど、本来の持ち味であるステディなゴルフが戻ってきている。そして2位につけるデュラントも、4年間優勝から遠ざかり「勝ちたい」と貪欲に勝利を追求するひとり。勝ちに飢えたベテランが週末も優勝戦線を賑わすことは間違いなさそうだ。

　とはいえ上位は混戦模様。通算8アンダー3位タイにヒース・スローカム（米）とリッチ・バルセロ（米）が続いたほか、トップから5打差に18人がひしめいている。ムービングデーの明日、誰がどこからチャージをかけてきてもおかしくない状況。来季のシード権（賞金ランク上位125位）を巡る争いも激化しており、予断を許さない展開が続きそうだ。

　なお、初日大きく出遅れていた今田竜二はこの日も前半4ボギーを叩く乱調。後半バーディを2つ奪い返したが2オーバー72とスコアを落とし、通算9オーバーと下位に沈み予選落ちとなっている。