日本勢3人が明暗をわけている。

　全米女子オープン（19?22日／ノースカロライナ州パインハーストNo.2）前哨戦でもある米女子ツアーのマニュライフ・フィナンシャルLPGAクラシックは現地時間5日、カナダのグレー・サイロGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。6アンダー65でミッシェル・ウィー（米）とディフェンディング・チャンピオンの朴ヒーヨン（韓）が首位を並走する中、野村敏京が3アンダー68でプレーして6位タイと好位置につけた。

　野村はこの日、3つのパー5のうち2つを含めた5バーディ（2ボギー）。18ホール中14ホールでパーオンするアイアンショットの冴えを武器に首位とは3打差にしっかりとしがみついている。前週のショップライトLPGAクラシックでは首位に1打差単独2位と好発進したものの、最終的には13位タイに終わり悔しさと手応えの両方が残ったが、好調さは相変わらず。あとはこの日、30パットと今一つだったグリーン上でもう少し上手くやれれば、道はおのずと開けてくるはずだ。

　また、上原彩子も悪くないスタートを切った。3バーディ、1ボギーの2アンダー69をマークして首位と4打差の18位タイ。対照的にツアー通算10勝目を狙う宮里藍は、4バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの3オーバー74と崩れて101位タイと出遅れてしまった。それでもまだ首位とは9打差。気持ちを切り替えて追い上げられれば、チャンスがないこともない。大一番を前にした大切な戦いだけに、なんとかしっかりした手応えをつかんでつなげたいところだ。

　ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1を巡って戦いを続ける2人は一歩も譲らなかった。前週Vで女王の座に返り咲いたステイシー・ルイス（米）と、同2位に後退したインビー・パーク（韓）はそろって2アンダー69で18位タイ。今大会の結果如何ではNo.1奪取の可能性がある同3位リディア・コ（ニュージーランド）はイーブンパー71の54位タイとやや出遅れた。

　上位陣は、5アンダー66の単独3位にフォン・シャンシャン（中）、4アンダー67の4位タイにクリスティー・カー（米）、野村と並ぶ6位タイにチェ・ナヨン（韓）、リュウ・ソヨン（韓）。ルイス＆パークと同じ18位タイにはアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）が続いている。