米女子ツアーの今季メジャー初戦、ANAインスピレーションが現地時間3日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントCを舞台に最終ラウンドの競技を終え、連日の「69」で回ったリディア・コ（ニュージーランド）が逆転でメジャー通算2勝目を挙げた。一方、「75」とスコアを落とした宮里藍は通算5アンダー18位タイで4日間を終えている。

　トップと4打差以内に14人が並んでスタートした最終日。単独トップからスタートのレクシー・トンプソン（米）が前半の3ボギーで後退する一方、1打差2位タイから出たコは前半5番、8番と長い距離のバーディパットを決め切り、ノーボギーの2アンダーでサンデーバックナインに突入する。

　すると、アリヤ・ジュタヌガーン（タイ）が9番からの3連続バーディで単独トップに浮上する中、コは17番までパープレーが続く我慢の展開。それでも、ジュタヌガーンが16番から3連続ボギーで急失速すると、最終18番パー5で3打目をベタピンに寄せるスーパーショットから逆転のバーディを奪い、2週連続優勝でシーズンまたぎのメジャー2連勝を飾った。

　トップと2打差から逆転を目指した藍は、立ち上がり4番から連続ボギーを叩くと、9番、11番のバーディで持ち直すも後が続かず。2バーディ、5ボギーの内容で悔しい結果に終わった。その他日本勢は、この日4つ伸ばした野村敏京が通算4アンダー26位タイ。大山志保が通算2アンダー36位タイとなり、宮里美香、上原彩子はともに通算3オーバー56位タイとなった。

　トップと1打差の2位タイはチョン・インジ（韓）とチャーリー・ハル（英）の2人。ジュタヌガーンは5バーディ、4ボギーの内容で通算10アンダー4位に入った。2014年以来の大会2勝目を狙ったトンプソンは「73」で逃げ切りならず、通算9アンダー5位。インビー・パーク（韓）らが通算8アンダー6位タイに続き、昨季の国内ツアー賞金女王イ・ボミ（韓）は通算7アンダー10位タイに食い込んだ。そのほか、昨季覇者ブリタニー・リンシコム（米）は通算2アンダー36位タイで大会を終えている。