（写真提供:Getty Images）

　現地時間5日開幕する米男子ツアー、プエルトリコ・オープンのパワーランキング（優勝予想）が発表され、石川遼が9位にランクインした。今大会はビッグトーナメントのWGC-キャデラック選手権の“裏開催"となる。

　前週のザ・ホンダ・クラシックでは、初日を4オーバー74と出遅れながらも、第2ラウンドでは5アンダー65をマークし、2015年初の予選突破を果たした石川。しかし、月曜日まで順延となった大会終了後には「良かったのはアイアンだけで、狙ったことができていない」と、まだまだ満足いく状態でないことを明かした。その大きな原因はティーショット。同大会でもフェアウェイキープ率41％と低調な数字に終わり、決勝ラウンドでは大きく左に外すシーズンが目立った。パッティングやショットでチャンスを多く作っていただけに、不安定さがより際立つ格好となってしまったドライバーは、今季を通じても48.86％で全体の204位に沈んでいる。

　それでも、今大会の会場となるトランプ・インターナショナルGC-プエルトリコは過去出場3戦中全てで予選通過。さらに2012年には単独2位となり優勝まであと一歩に迫った相性の良いコースだ。前週のPGAナショナルとは「芝とか気候とかは似ているけど、難しさは下がる」と分析。特に終盤には“ベアトラップ"と呼ばれる難関ホールが名物となっているPGAナショナルで72ホールを通じて、17個のバーディを奪えたことは大きな自信となったようで「（PGAナショナルで）多くバーディを取れたので、ボギーを減らしたい。ガンガンいかないといけないコース」と攻める姿勢は崩さない。わずかにつかんだ復調の兆しを、確かなものとすることはできるだろうか。

　一方、パワーランキング1位には、2012年大会で13位タイに入っており、現在5戦連続でトップ25入りと好調なボーン・テイラー（米）。2位には2012年大会で3位タイ、2013年大会で8位タイとなり、今大会2度のトップ10フィニッシュを記録しているブー・ウィークリー（米）、3位には、フェアウェイキープ率で3位タイ、パー4でのパーオン率で2位タイに入り、今季3度のトップ25入りを果たしているデビッド・トムズ（米）が名を連ねている。

　また日本勢では石川の他に、今季3戦目のレギュラーツアーとなる今田竜二も参戦。1月のソニー・オープン、2月のAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマでは共に予選落ちを喫しており、シード権のない今田にとっては少ないチャンスをしっかりと生かしたいところだ。

　裏開催といえども、チャンスをものにしたい気持ちは全員同じ。熱い戦いになること必至の戦いから目が離せない。

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プエルトリコ・オープンは全ラウンド独占中継！

カリブ海に浮かぶ島国、プエルトリコで行われる今大会は、今年で8回目の開催。「WGC-キャデラックチャンピオンシップ」の同週に開催される“裏開催"トーナメント。スコアメークに苦しむWGCと対照的に、優勝にはビッグスコアが必要な大会だ。日本勢では石川遼、今田竜二が参戦！

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