12年賞金王の藤田が1年5か月ぶりV! 石川は26位タイ
2014年4月27日(日)午後5:39
- この記事のキーワード
2012年賞金王が約1年5か月ぶりにウイナーズサークルに帰ってきた。
国内男子ツアーのつるやオープンゴルフトーナメントは27日、兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースを舞台に最終ラウンドの競技を行い、通算13アンダーで並んだ藤田寛之と朴相賢(韓)がプレーオフに突入。1ホール目でパーをセーブした藤田が、12年シーズン最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ以来となるツアー通算16勝目を飾った。
この日首位と2打差の3位タイから出た藤田は、前半だけで3つスコアを伸ばし通算12アンダー単独トップでハーフターン。しかし、後半の11番でダブルボギーを叩いて、一時首位に藤田、朴、谷原秀人の3人が並ぶ大混戦となる。その後、17番でイーグルを奪った朴に2打差をつけられたが、今大会10年、12年と2勝を挙げている44歳はここから驚異的な執念を見せた。
15番パー5の第3打。グリーン奥に突っ込んでいった藤田のボールはエッジからの強烈なバックスピンでピン側まで戻ってこのホールバーディ。続く16番パー3ではティーショットをベタピンにつけて連続バーディで朴を捉え、2人の戦いはプレーオフにもつれ込んだ。そして迎えたプレーオフ1ホール目、ティーショットをバンカーに打ち込み難しいパーパットを残した朴に対し、藤田は貫録のパーセーブ。朴がパーパットを外して藤田の大会3勝目が決まった。
プレーオフに敗れた朴が単独2位、通算12アンダー3位タイに谷原、マイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)が入り、初日・2日目とトーナメントをリードした片山晋呉は近藤共弘、金亨成(韓)らと並ぶ通算10アンダー5位タイで4日間の競技を終えた。
一方、トップで人生初の最終日最終組に挑んだ重永亜斗夢は4オーバー75と崩れ、通算7アンダー11位タイ。28位タイからの巻き返しを狙った石川遼は5バーディを奪いながら、2ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで1つしかスコアを伸ばすことが出来ず、通算4アンダー26位タイに終わった。石川は次週、10年大会で最終日に世界主要ツアー最少ストローク『58』をマークして記録づくめの優勝を飾った中日クラウンズに出場する。