帝王ジャック・ニクラウス（米）がマスターズの舞台に戻ってくる。

　ゴルフの祭典・マスターズを主催するオーガスタナショナルが現地時間8月31日、来季大会のオナラリー（名誉）スターターとしてニクラウスを招待したことを発表した。

　選手のスタート前にセレモニーとして行われるオナラリースターターは、奇しくもニクラウスが大会初優勝を飾った1963年に開始。2007年からはアーノルド・パーマー（米）が名誉ある役目を一手に引き受けていた。

　マスターズ6勝を誇るニクラウスは、2005年を最後に選手としては大会を引退しており、今回の決断についてこう話している。「マスターズにおけるアーノルド（パーマー）の貢献には、常に大きな敬意を払ってきた。だから、彼がマスターズの伝統を楽しむ機会を邪魔するつもりはなかった。自分の出番ではないと思っていたんだ」。これまで待望論がありながら、オナラリースターターにならなかったのはこれが理由だった。

　しかし、今回はパーマー本人からの熱い希望もあり、ニクラウスは決断。出場選手たちはもちろんのこと、ファンやパトロンにとって最高の組み合わせでのティーショットが、再びオーガスタで見られることになった。