A.スコット自滅でM.エブリー初V! 石川8位タイ
2014年3月24日(月)午前11:08
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完全Vが期待されたアダム・スコット(豪)が自滅したことでマット・エブリー(米)に悲願の初優勝が転がり込んだ。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は現地時間23日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から首位を走ったスコットが4オーバー76を叩いて後退する中、4打差の3位タイからスタートしたエブリーが2アンダー70にスコアをまとめて通算13アンダーとし、後続に1ストロークの僅差ながら逆転でツアー初優勝を達成した。
「苦しくて苦しくて、勝ったことが信じられない」と目にいっぱい涙をためインタビューに答えたエブリー。12番のバーディでトップに立ち、一時スコットに3打差をつけ圧倒的優位に立ったが、優勝が目前に迫ったことで「経験したことがないよう」ような重圧に苦しんだ。
スコアを伸ばしたい16番パー5でティーショットを右に曲げ、セカンドショットが木に当たるアンラッキーで4オン2パットのボギー。続く17番はグリーン手前のバンカーにつかまりヒヤヒヤのパーセーブ。最終18番は短いパーパットを外してボギー。上がり3ホールで2ボギーを叩いて、気づけば後続に1打差まで迫られた。しかし後に続いたスコットが16番のイーグルチャンスを3パットでふいにし、17番はパーセーブならず。この時点でスコットを抜いて1打差の2位に浮上したキーガン・ブラッドリー(米)が18番でバーディならプレーオフにもつれ込むところだったが、ブラッドリーのバーディパットはカップに届かずエブリーが初の栄冠に輝いた。ブラッドリーは通算12アンダー単独2位。
3連覇がかかったタイガー・ウッズ(米)が腰痛で欠場し、一躍主役に躍り出たスコットだったが、結局優勝はならず、通算11アンダー単独3位に終わった。また通算10アンダー単独4位にジェイソン・コクラック(米)が入っている。
一方、石川遼は最後まで崩れることなく1アンダー71でホールアウト。通算8アンダー8位タイの好位置でフィニッシュした。最終18番ではセカンドショットがカップインするかと思われるスーパーショットで楽々バーディを奪う見せ場も作った石川。「ここのところ良いプレーが続いているので来週も頑張りたい」と次週バレロ・テキサス・オープン(27?30日/テキサス州TPCサンアントニオ)でのツアー初優勝を目指す。