石川有終 バーディ締めでトップ10入り!
2014年3月24日(月)午前9:45
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石川遼が最後まで気合いの入ったプレーで今季3度目のトップ10入りを果たした。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は現地時間23日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に最終ラウンドの競技を終了。8位タイからスタートした石川は出だしでいきなりボギーを叩くなど「風が強くタフなコンディション」に苦しんだが、上がり3ホールで2つのバーディを奪って1アンダー71でホールアウト。通算8アンダーは前日と変わらず8位タイで4日間の競技を終えた。
優勝こそならなかったが成長を感じさせる内容だった。前半チップインを含む2バーディ、1ボギーの1アンダー35で折り返すと、スコアを伸ばしたい12番パー5でセカンドショットを左に曲げてトラブル。ブッシュにつかまりアンプレアブルで痛恨のダブルボギーを叩き「右に打ってはいけないという思いが強く(左を狙い過ぎ)ジャッジミスしてしまった」と悔いを残したが、そこからの立ち直りはさすがアメリカで揉まれただけのことはある。
続く13番ですぐさま4.5メートルのパットを入れてバーディを奪い返すと、16番パー5ではセカンドショットがあわや池。本人も「(手前の池に)入ったと思った」と言うが、幸い池とラフの境目にボールが止まっており、靴を脱ぎ右足を池に入れて打ったサードショットを2メートルに寄せて値千金のバーディ奪取。これには「ラッキーだった」と笑顔を弾けさせた。
しかし17番ではティーショットをグリーン右手前のバンカーに入れてパーセーブならず。それでも難しい最終18番パー4では2打目をピンそば1メートルにつけるスーパーショット。楽々バーディで締めくくりギャラリーの大喝采を浴びた。
「12番(ダブルボギー)だけが残念だったけれど4日間悪いプレーはなかった」と手応えを滲ませた石川。2月から3月初旬にかけ3試合連続予選落ちもあったが、ここにきて調子は上向き。マスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)出場がかかる次戦での世界ランキングトップ50入りはなくなったが、次週のバレロ・テキサス・オープン(27?30日/テキサス州TPCサンアントニオ)では是非ともアメリカ初Vを目指してもらいたい。
尚、優勝戦線には異変が。初日から首位を走ったアダム・スコット(豪)が4オーバー76と失速し、2アンダー70をマークしたマット・エブリー(米)が逆転で悲願のツアー初V(通算13アンダー)を達成。1打差の単独2位にキーガン・ブラッドリー(米)が入り、スコットは単独3位に終わっている。