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B.ホーガンに勝った男J.フレックが92歳で大往生
2014年3月23日(日)午後0:01
現存する全米オープンチャンピオンで最高齢だったジャック・フレック(米)が現地時間21日、92歳でこの世を去った。
フレックが優勝したのは1955年の全米オープン。当時は最強の名を欲しいままにした伝説のプレーヤー、ベン・ホーガン(米)が全盛の時代。クラブプロ出身のフレックは誰からも注目されていなかったが最終日にホーガンに追いつき、まさかのプレーオフ進出を決めたのだ。
誰もがホーガンの勝ちを信じて疑わなかった。ところが、翌日18ホールのプレーオフでフレックは「69」をマークし、ホーガンを3打差で下しメジャーチャンピオンに輝いた。快挙を振り返った本人は2002年のAP通信のインタビューで「1勝もしたことがない無名の選手がタイガー・ウッズ(米)にメジャーで競り勝ったようなもの」と説明した。
1921年にアイオワ州で農夫の息子としてこの世に生を受けたフレックは、キャディをしながらゴルフを覚えクラブプロからツアープロに転身した苦労人。レギュラーツアー(米男子ツアー)では通算3勝に終わったが、1979年にはシニアPGA選手権にも勝っている。