タイガー・ウッズ（米）が初日の鬱憤を晴らす猛チャージで優勝戦線に浮上した。

　欧州ツアーのファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンは現地時間8日、トルコのザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルを舞台に雷雨サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンドではエンジンがかからず2アンダー70の平凡なスコアで下位スタートとなったタイガーだったが、第2ラウンドは別人のようにバーディを量産。ノーボギーの9アンダー63と爆発し通算11アンダーは首位グループに1打差の単独5位と絶好のポジションを確保した。

「パー5が5つあるセッティングだしグリーンがやわらかいのでアグレッシブに攻めて行ける。ショットが良かったしパットも悪くなかったけれど、もう少しバーディが獲れた気がする。週末に向けこの位置にいられるのは良いことだね。でもこれだけスコアが出るコンディションだと誰が勝ってもおかしくない。週末はバーディ量産態勢で行きたい」と世界No.1プレーヤー。

　通算12アンダーの首位タイには欧米両ツアーでの年間王者を目指すヘンリック・ステンソン（スウェーデン）に加え、イアン・ポルター（英）、ビクトル・ドゥブイソン（仏）、ジャスティン・ウォルターズ（南ア）の面々が名を連ねており、特にステンソンと前週も2位に食い込んでいるポルターは勢いがつくと手がつけられない強さを発揮する。

「おそらく20アンダーをいくつか超すくらいまで（スコアを）伸ばさないと勝てないだろうね」とタイガーが言うように、週末もトッププレーヤーたちの華麗なるバーディ合戦が繰り広げられることになりそうだ。

　その他通算10アンダー単独6位にリチャード・スターン（南ア）がつけ、通算9アンダー9位タイにジャスティン・ローズ（英）、リー・ウェストウッド（英）、トーマス・ビヨーン（デンマーク）ら。

　尚、日本勢は今大会に出場していない。