石川10位タイに踏ん張る A.スコット続伸ひとり旅
2014年3月22日(土)午前9:32
- この記事のキーワード
石川遼は一歩後退したもののしっかり上位に踏みとどまった。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は現地時間21日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日『65』の好スコアで2位タイと絶好の滑り出しを切った石川だったが、この日は2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの2オーバー74とスコアを落とし、通算5アンダーで一歩後退。それでもトップ10圏内(10位タイ)はがっちりとキープした。
「昨日より少しだけ全体的に難しかった」と風と難しいピンポジションに苦しんだ石川。10番スタートの前半、15番でグリーンサイドのバンカーからチップインバーディを奪い波に乗るかに思われたが、その後なかなかチャンスをものに出来ず1アンダーで折り返すと、2番パー3で今度はバンカーから寄せ切れずにボギー。続く3番パー4ではティーショットを右のラフに曲げ、セカンドが左の池につかまって痛恨のダブルボギーを叩いてしまう。直後の4番でバーディを奪い返したが、最終9番は3パットのボギーフィニッシュ。初日の会心のゴルフから一転、フラストレーションが溜まる1日となってしまった。
しかしフィールド全体もスコアが伸びなかったため上位争いに踏みとどまり、明日に向け石川は「気持ちを切り替えしっかりとしたプレーがしたい」と静かな闘志を燃やしている。
大会3連覇がかかったタイガー・ウッズ(米)が直前で腰痛による欠場を表明したため、一躍主役に躍り出た世界ランク2位のアダム・スコット(豪)。初日のコースレコード(タイ)に続き、この日も期待通りのプレーで6バーディ、2ボギーの4アンダー68にスコアをまとめ、ただひとり二桁アンダー(通算14アンダー)として独走態勢に入った。
今大会に勝てばタイガーを抜き初の世界ランクNo.1に浮上することになる。そうなれば来月に迫った今季メジャー初戦マスターズ(4月10?13日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)連覇にも弾みがつきそうだ。
スコットに7打差の2位タイにプエルトリコ・オープンで優勝を飾ったルーキーのチェッソン・ハドリー(米)の他、J.B.ホームズ(米)、フランセスコ・モリナリ(伊)が続き、この日のベストスコア5アンダー67をマークしたキーガン・ブラッドリー(米)が初日の40位タイから5位タイにジャンプアップしている。
また石川と同じ10位タイにイアン・ポルター(英)、チャールズ・ハウエルIII(米)らがつけたが、期待のリッキー・ファウラー(米)、昨季大会でタイガーに次ぐ単独2位に入っているジャスティン・ローズ(英)が予選で姿を消す番狂わせが起きている。