石川、マスターズに向けラストスパート!
2014年3月20日(木)午前10:59
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石川遼がゴルフの“祭典”出場をかけて残り3戦に挑む。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は現地時間20日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に開幕。まだ、アマチュアだった15歳の時、国内男子ツアーで優勝して彗星のごとくゴルフ界に登場した石川は、2009年に特別招待枠で初出場して以来、5年連続でマスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)の舞台に立ってきた。米ツアーに専念した昨年も土壇場で特別招待枠をゲット。38位タイという結果を残している。
だが、さすがに今年は特別招待枠は手に入らず。昨年末の世界ランキング50位以内にも入っていないとあって、大会3週前の現在も出場権は得られていない。そんな状況でプレーするのが、マスターズ通算4勝のアーノルド・パーマー(米)がホストを務める今大会だ。
米国内の東と西に拠点を持つ石川にとって、ベイヒルC&ロッジのあるオーランド周辺は庭も同然。難しさも身をもって知っている。前週のバルスパー選手権では、ギリギリで3日目のカットを逃れると「ミスからスイングのヒントをつかんだ」という最終日にまくって25位タイ。目指していた「手元が低いハンドファーストのインパクト」が初めて出来たとショットに手応えを口にしており、その感覚を維持しながら池も多い難コースに挑む。
石川がマスターズに出場するために残されている道は、今大会を含む残る3戦で優勝するか、マスターズ前週の世界ランクトップ50に入るしかない。現在のランキングは83位とあっていずれにしても上位に入らなければチャンスはないだけに、ビッグネームが軒並み出場する今大会で結果を出したいところだ。
次週のバレロ・テキサス・オープン(27?30日/テキサス州TPCサンアントニオ)にも出場することを決断。その次のシェル・ヒューストン・オープン(4月3?6日/テキサス州レッドストーンGC トーナメントC)出場も視野に入れながら、大一番への切符獲得にかける。
尚、大会8勝で3連覇もかかっていたタイガー・ウッズ(米)は腰痛のため無念の欠場。その分、激戦が予想される。大一番を前にアダム・スコット(豪)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ジャスティン・ローズ(英)、ブッバ・ワトソン(米)ら力のある選手ばかりが揃った120人のエリートフィールド。“パーマーの庭”で御大の祝福を受けるのは果たして!?