石川、40人ごぼう抜き25位タイで終戦! J.センデン逆転V
2014年3月17日(月)午前10:03
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難コンディションに上位のスコアが伸び悩む中、石川遼が会心のゴルフでリーダーボードを駆け上がった。
米男子ツアーのフロリダシリーズ第3戦 バルスパー選手権(フロリダ州インニスブルック・リゾート)は現地時間16日、最終ラウンドの競技を終了。65位タイの下位からスタートした石川は、出だしから好調なショットでバーディを積み重ねて5バーディ、2ボギーの3アンダー68をマーク。通算1オーバーまでスコアを伸ばし、40ランクアップの25位タイで4日間の競技を終了した。
目標のマスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)出場には今大会を含む残り4試合で優勝、あるいはマスターズ前週の世界ランキングでトップ50以内に入るという高いハードルがそびえている。しかし、前日「ミスからスイングのヒントをつかんだ」という石川は、その言葉通り強い風が吹く難しいコンディションにもひるむことなく、1番のティーショットから会心の当たりを見せて楽々バーディ発進。5番、6番で連続バーディを奪って波に乗ると、8番パー3ではティーショットをグリーン右に外しながら、絶妙のアプローチでチップインバーディを奪ってみせた。後半は2つのボギー(10番&12番)を叩いたものの、終盤は崩れることなく今週初の60台でフィニッシュ。
目指していた「手元が低いハンドファーストのインパクト」がこの日「初めて出来た」と手応えを口にしたのは、今後に向けた明るい材料だ。次週はタイガー・ウッズ(米)やアダム・スコット(豪)ら世界ランク上位者が多数出場するフィールドの厚いアーノルド・パーマー招待(20?23日/フロリダ州ベイヒルC&ロッジ)。石川にとって真価が問われる戦いが待っている。
優勝戦線は首位発進のロバート・ギャリガス(米)ら上位選手がスコアを落とし誰が勝ってもおかしくない混戦となったが、16番でチップインバーディ、17番で6.5メートルのパットを捩じ込み連続バーディを奪ったジョン・センデン(豪)が通算7アンダーで逆転V。2006年のジョン・ディア・クラシック以来8年ぶりの勝利に「難しいコースに風が吹いたので、結果は度外視で目の前のショットに集中しただけ」と無欲だったことを打ち明けた。
1打差の単独2位にケビン・ナ(米)が入り、通算5アンダー単独3位にスコット・ラングレー(米)。前日までトーナメントを引っ張ったギャリガスは、ルーク・ドナルド(英)らと並び通算4アンダー4位タイに終わっている。