49歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）が元気いっぱいに試合を引っ張っている。

　欧州ツアー、KLMオープン（オランダ、ケネマーGC）は現地時間12日、第1ラウンドの競技を終了。8バーディ、2ボギーの6アンダー64でプレーしたヒメネスが単独首位に立ち、パブロ・ララサバル（スペイン）、ゲイリー・オール（スコットランド）、ファブリジオ・ザノッティ（パラグアイ）、ロバート・アレンビー（豪）、ダミアン・マッグレイン（アイルランド）、デビッド・ハウエル（英）の6人が1打差の2位タイで追走する混戦となっている。

　今季のヒメネスは、オフにスキーで足を骨折するアクシデントはあったものの、8月のWGC-ブリヂストン招待では4位タイに入るなど見事に復帰。メジャー大会でも全英オープン13位タイ、全米プロゴルフ選手権29位タイとしっかり実力を発揮している。

「太陽が出てきてから最高のゴルフが出来るようになったんだ。16番で40メートルのアプローチがカップインしたのはすごくよかった。18番もバーディで締められたし、すごくうれしい」と、好発進に笑顔を見せた。

　葉巻をくわえながらプレーすることで知られているが「オレは葉巻を吸うし、いいワインを飲む。それはみんなが知っていること。でも、自分をコントロールして練習だってちゃんとしているんだ。しなくちゃいけないからね。自分の仕事が好きだし、人生を愛している。もうしばらくはこれを続けたい」と言い切ったヒメネス。「セベ（バレステロス）の欧州ツアー初優勝は1976年のこの大会だったし、ホセ・マリア（オラサバル）も1989年にここで優勝している。だから、自分もここで勝てればハッピーだね」と、今は亡き偉大な先輩と、マスターズ2勝を誇るライバルの2人のスペイン人に続くべく、マイペースで突っ走る。

　その他の主な選手では、ポール・ケイシー（英）が2アンダー68で19位タイ、地元期待のヨースト・ルーテン（オランダ）はオラサバルと並ぶ1アンダー69の31位タイ。マッテオ・マナセロ（伊）はイーブンパー70で59位タイにつけたが、今大会のプレイベントで優勝したニコラス・コルサーツ（ベルギー）は3オーバー73を叩き126位タイと大きく出遅れた。