国内男子ツアーのダンロップフェニックストーナメントは20日、宮崎県のフェニックスカントリークラブを舞台に開幕。昨年はルーク・ドナルド（英）が圧倒的な力を見せて連覇を果たした同大会に、今年は2013年米ツアー新人王のジョーダン・スピース（米）が出場する。

　現在21歳のスピースは、タイガー・ウッズ（米）以来の全米ジュニア・アマチュアゴルフ選手権複数回優勝（2009、11年）などを経て12年12月にプロ転向。早速翌年にはジョン・ディア・クラシックでツアー初Vを飾り、同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。また、今年のマスターズでは2位タイに入るなど、初のメジャーVにも迫っているアメリカの将来を担う逸材だ。

　また、今大会には12年全米オープン覇者のウェブ・シンプソン（米）も参戦。13年以降は勝利に恵まれていないが、今年もフェデックスカップ・ポイントランキング上位30名しか出場を許されないツアー選手権に出場するなど、その実力は疑いようもない。ここに欧州ツアー通算7勝のゴンサロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）などを加え、今年も豪華なメンバーがそろった。

　対する日本勢だが、今週は松山英樹＆石川遼の米ツアーを主戦場とする両エースがエントリー。予選ラウンドの組み合わせでは松山がスピースと、石川がシンプソンと同組で回ることが決まった。特に松山＆スピース組は、日米の有望株同士のペアリングとなるだけに初日から多くの注目を集めそうだ。

　その他、賞金上位（以下ランク順）の小田孔明、藤田寛之、近藤共弘、岩田寛、谷原秀人、池田勇太らも出場予定。ここから最終戦までの残り3戦はすべて優勝賞金4,000万円と高額なだけに、今大会でランキングが大きく動く可能性もある。また先日、米下部ウェブ・ドットコム・ツアーのセカンドQT（予選会）をトップ通過した小平智にも期待したい。