全米プロチャンピオンのY・E・ヤン（韓）が、ウェールズ勢の追撃を振り切って欧州ツアー3勝目を挙げた。

　同ツアーのボルボ中国オープン（中国、スーチョウ・チンチレイクGC）は現地時間18日、最終ラウンドを行ない、2バーディ、1ボギーの1アンダー71で回ったヤンが通算15アンダーまでスコアを伸ばし、ライス・デービス＆ステファン・ドッドの両ウェールズ勢に2打差をつけ逃げ切り優勝を飾った。

「この勝利は自分にとってとても大きな意味を持つ」とヤン。昨年タイガー・ウッズ（米）の不敗神話を打ち破り全米プロで韓国勢初のメジャー勝利を飾って以降、「勝者らしいゴルフを」という気持ちが空回りして優勝争いから遠ざかった。メジャー勝利がフロックではなかったことを証明するためにも勝利を渇望したヤンが、前週のマスターズでトップ10（8位タイ）に入った勢いそのままのプレーで後続を圧倒した。

　通算12アンダーの4位タイにヨハン・エドフォース（スウェーデン）、ジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）、ミッコ・イロネン（フィンランド）が入り、オリバー・フィッシャー（英）が通算11アンダー単独7位に食い込んでいる。

　またライダーカップの次期米チームキャプテン、コリー・ペイビン（米）は通算8アンダー、単独16位。欧州チームキャプテンのコリン・モンゴメリー（スコットランド）は最終日にスコアを3つ落とし、通算1アンダー45位タイで4日間の競技を終了。

　日本勢唯一出場の平塚哲二は4バーディ、7ボギーの出入りの激しいゴルフで3オーバー75と崩れ、通算5オーバー67位タイの下位に終わっている。